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  • yanxia2008

【子ども・被災者支援議員連盟は緊急集会を開き、復興大臣発言に抗議せよ】

2017.4.5(水)

 昨日の今村雅弘復興相の「自主避難は自己責任」暴言は、子ども・被災者支援法の立法精神に真っ向から反するものです。

 同法二条2項は「支援対象地域における居住、他の地域への移動及び移動前の地域への帰還についての選択を自らの意思によって行うことができるよう、被災者がそのいずれを選択した場合であっても適切に支援」と定めています。

 また、議員連盟は本年2月28日、  「支援対象地域から避難した人々、そして避難指示が解除され「支援対象地域」となった(また2017年3月末に解除される予定の)地域から避難を続ける人々への避難先での住宅に係る支援は、支援対象地域への「帰還者」への支援と比べ「適切」といえませんし、公営住宅への入居要件の緩和だけで「適切な支援」とはみなせません。二条4項は「被災者の支援の必要性が継続する間確実に実施されなければならない」と定めています。多くの避難者が住宅支援継続の「必要性」を訴えている以上、「確実に実施されなければならない」のです。」 とした上で、様々な項目を内容とする申し入れを行った(http://blog.kodomoinochi.net)ばかりです。

 そのさなかの大臣発言は、まさしく法の精神に反するものであり、同時に、議員立法のために多くの汗を流されたあなた方に対する侮辱的暴力行為でもあります。 即刻取り消されなければなりません。

 議員連盟に属する本県選出の増子輝彦、金子恵美、菅家一郎、森まさこ、玄葉光一郎、山口和之の各議員(現職)の皆様。  あなた方が先頭に立って連盟の緊急集会を開催するよう、今すぐ動くべきではありませんか?

 あなた方は一体何をやっているのですか?  怒らないのですか?

 それから、連盟に加入していない本県選出の議員も散見されます。  あなた方は、被災者・避難者の方を見ていないのですか?

 「自己責任」ではなく「事故責任」の問題なのではありませんか?

2017年4月5日 東京新聞

 「自主避難は本人の判断。裁判でも何でもやればいいじゃない」。東京電力福島第一原発事故で故郷を離れ、今も避難先で暮らす人を巡り、今村雅弘復興相が四日の記者会見で発した言葉が波紋を広げている。被災者に寄り添うべき政治家の突き放すような発言。避難者らから反発が相次ぎ、辞任を求める抗議活動も五日行われる。 (中山高志、小林由比)

 「あんな人が復興大臣ということ自体おかしい。話にならない」。福島県南相馬市から避難し、三人の子どもと東京都江東区で暮らす女性(50)は憤った。

 自宅は避難区域とされた原発二十キロ圏内から二キロほど離れた場所。「事故当時は、行政が一戸一戸避難を呼びかけた。避難指示区域からちょっと外れたら、自主避難と言われる。自己責任って何なんですか」

 自主避難者に対する住宅無償提供を福島県が三月末で打ち切ったため、江東区内の国家公務員住宅の家賃が今月から発生する。「東京五輪をゴールにして避難者への支援をどんどん打ち切るこの国はおかしい」

 現在、居住できない「避難指示区域」は、原発が立地する双葉、大熊町の帰還困難区域などに限られる。避難指示区域以外でも、放射線の影響を懸念したり、社会インフラが整わない不安などから、かつて住んでいた自宅に戻らない被災者は多く、自主避難者と位置付けられている。全国の自主避難者の正確な人数は不明だが、県が三月末で打ち切った住宅無償提供の対象者(昨年十月現在)だけで一万五百二十四世帯、二万六千六百一人いる。

 原発事故を巡る集団訴訟で、国と東電の過失責任を認める判決を前橋地裁で勝ち取った原告の一人丹治(たんじ)杉江さん(60)も「判決を復興相に突きつけたいくらいの気持ちです」と憤った。福島県いわき市から前橋市に夫と自主避難している。

 自主避難を「本人の責任」とした今村氏の発言については「本人の責任と言っても、原発事故を起こしたのは私たちではない」と強く反論。「永田町や霞が関の政治家には、私たち市民の苦しみが伝わっていないのではないか」

 今村氏の辞任を求める緊急抗議行動が五日午後六時半~七時半、復興庁(東京都千代田区霞が関三、中央合同庁舎4号館)前で行われる。呼び掛け人は、自主避難者への住宅無償提供打ち切りに反対している杉原浩司さん(51)。問い合わせは、杉原さん=電090(6185)4407=へ。

◆政務官おんぶ問題 上司として注意

 今村雅弘復興相は佐賀県生まれ。東大法学部を卒業後に旧国鉄入り。1996年の衆院選で初当選し、7期目。農水、国土交通分野の役職を多く務め、外務政務官や農水副大臣を経て、昨年8月の内閣改造で復興相として初入閣した。復興担当の務台俊介内閣府政務官=3月に辞任=が昨年9月、豪雨被害を受けた岩手県岩泉町の視察時に、職員に背負われて水たまりを渡って批判された際には、上司として「何をやっているんだ」と注意した。衆院比例代表九州ブロック、70歳。

◆4日の会見要旨

 今村雅弘復興相の四日の記者会見で、フリーの西中誠一郎記者との質疑の要旨は以下の通り。

 記者 (三月)三十一日に自主避難者の住宅無償提供が打ち切られた。自主避難者に対する国の責任をどう感じているか。

 今村氏 国として、福島県をサポートしながらやっていく。

 記者 福島県外から避難している人もいる。

 今村氏 福島県が現地の事情に詳しいのでお願いし、それを国がサポートする図式でいきたい。

 記者 国が率先して責任をとらなければ、路頭に迷う家族がでてくる。その責任をどうとるのか。

 今村氏 国がどうだこうだと言うよりも、基本的には本人が判断することだ。

 記者 帰れない人はどうするのか。

 今村氏 それはもう本人の判断でしょう。

 記者 自己責任か。

 今村氏 基本はそうだと思う。

 記者 国は責任をとらない(ということか)。

 今村氏 裁判でも何でもやればいいじゃない。また、やったじゃないですか。それなりに国の責任もありますねと言った。補償の金額もご存じの通りの状況でしょう。

 記者 自主避難者にはお金は出ていない。

 今村氏 ここは論争の場ではないから。

 記者 責任持って回答してください。

 今村氏 責任持ってやっているじゃないですか。何て無礼なことを言うんだ。撤回しなさい。

 記者 撤回しない。

 今村氏 出て行きなさい。二度と来ないでください。人を中傷、誹謗(ひぼう)するようなことは許さない。

 記者 避難者を困らせているのはあなたです。

 今村氏 うるさい。

 ◇ 

 今村復興相は四日夕、自主避難者に対し、自己責任だとの考えを示したことについて「客観的に言ったつもりだ。避難指示を受けた人との違いからそういうことを言っている」と記者団に釈明、発言は撤回しなかった。

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