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  • yanxia2008

【いけないこと。。。それはわかっているのだが。。。】

2016.4.21(木)

三菱自動車の燃費偽装問題。 不祥事は3度目だそうだが、何度目にせよいけないことは分かっている。 でも、10%前後のデータ偽装と言われても、イマイチ、ピンとこない。 大体においてカタログ通りの公称燃費なんて達成した試しがないから。 私の車は公称リッター14キロ、現実には7キロだ。 ハイブリッド車で36キロなどと言われても、実際は20キロ台だろうと思う。 良くないことは分かる。 分かるけれど、東京電力の偽装、隠蔽、粉飾行為とか、熊本地震で屋内退避を指示したアベシの方がよほど悪質だと思うのですが…、なかなか思いは複雑です。

Business Journal 2016.04.21

燃費試験の不正行為について会見する三菱自動車工業・相川哲郎社長

「2000年のリコール事件以来、コンプライアンス第一を社内で浸透させることをやってきたが、やはり社員一人ひとりすべてに浸透させることはできなかった」(三菱自動車工業・相川哲郎社長)

 三菱自が、燃費試験で不正行為を行っていたことが発覚した。2度の大規模なリコール事件を経た後、三菱グループが支えることで経営再建を図ってきた同社だが、3度目の不祥事を受け経営危機の影がちらつく。

 三菱自は4月20日、軽自動車の型式認証を取得時、国土交通省に提出した燃費試験に使われるデータについて、燃費を実際のものより5~10%良く見せるため虚偽のデータを提出していたと発表した。不正を行っていたのは2013年6月から生産している軽自動車「eKワゴン」「eKスペース」と、日産自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給している「デイズ」「デイズルークス」の4車種で、合計約62万台にものぼる。

 不正が発覚したきっかけは、日産による試験だ。昨年8月、三菱自と日産は次期軽自動車の開発では日産が中心となることで合意しており、日産は次期軽自動車開発に向けて現行モデルの燃費を参考に測定したところ、届け出ていた数値と約7%の乖離があった。このため、日産は三菱自に対して試験で設定したデータについて確認を求めた。これを受けて三菱自は社内調査を実施した結果、実際より燃費に有利なデータを使用していたことが明らかになった。

 型式認証を取得する際、自動車メーカーは、国交省に燃費試験を測定するため、「惰行法」とよばれる方法で車両走行時の転がり抵抗と空気抵抗のデータを提出する。

「このデータを不正に操作されることは想定していなかったし、これをやられると不正を見抜くことはできない」(国交省)

 三菱自では、燃費を偽装していた軽自動車の生産と販売を4月20日に停止、日産も同日に販売を停止した。今後、ユーザーに対しては「何をやれば納得してもらえるかを検討する」方針で、日産に対しても今後、補償について協議する予定だ。

悪い情報は報告しないで偽装

 2度のリコール隠しで倒産の危機に瀕した三菱自が3回目となる不正に手を染めた理由については「調査をはじめたところ。何が原因だったのか徹底的に究明していく」(中尾龍吾副社長)としている。ただ、日産からのプレッシャーが理由との見方が強まっている。記者会見で、日産からの燃費要求が背景にあるのではとの質問に「それはない」と相川社長は断言した。

 しかし、当時はガソリン価格が上昇していることもあって軽自動車の燃費競争は過熱していた。日産が期待する燃費を実現するため、開発部門が偽装したとの見方は強い。中尾副社長は「燃費目標を達成できなければできないと言えばすむ話。(不正に手を染めた理由は)わからない」と話す。

 前兆はあった。三菱自では次期「RVR」の開発で目標としていた燃費を達成できると報告を偽っていた。これによって次期RVRの投入時期が計画より遅れることになり、開発責任者が諭旨退職という、事実上クビになっている。今回の不正が組織ぐるみで行っていたのかは不明だが、悪い情報は報告しないで偽装するという点は通じるものがある。

 燃費の不正で三菱自と日産は、対象の軽自動車の販売を停止したが、今後の調査によってはさらに不正を行っていたモデルが拡大する可能性もある。また、日産に対する補償や、燃費を偽ったことに対する顧客への補償、エコカー減税分の返納など、巨額なコストが発生する可能性もある。ブランドの失墜とともに、経営に深刻な打撃を与えることは必至だ。

 前回のリコール隠し事件では、三菱重工業や東京三菱UFJ銀行などの三菱グループが支援することで経営を立て直してきた。だが、さすがに3度目ともなると「三菱グループも見捨てるのでは」(自動車メーカー)との観測もある。不正が報じられた4月20日の三菱自の株価はストップ安となった。三菱自は存亡の危機に立たされている。

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