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  • yanxia2008

【常緑音楽館便り】#714 Whatever Lola Wants(, Lola Gets)

2016.2.27(土)

 元々は1955年のミュージカル「Damn Yankees」のために書き下ろされた異色のポピュラーソング。

 特徴のあるメロディーで、単調ですがリズミカルなリフレインに終始し、タンゴのようでもありジャズのようでもある不思議な曲。聞き終わったときに一種気怠(けだる)さを醸し出すような妖しい歌です。

 演奏は、アストロ・ピアソラ(Astor Piazzolla)以来の「新しいタンゴ」の流れを汲むエレクトロ・タンゴに属し、クラブ・タンゴ人気の火付け役でアルゼンチンやヨーロッパで絶大な人気を誇るグループ「ゴタン・プロジェクト(Gotan Project)」。パリをベースに活躍しています。

 歌うは、(クレジットはありませんが)モダン・ジャズ・シンガーの先駆者で米国の黒人女性ジャズシンガー、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan / 1924-1990)(のはず)。

 ゴタンの活動開始はサラの死後だった(1999-)ので、この曲は彼女の音声を合成してアレンジしたものと思われますが、真偽は分かりません。  声質からして別のシンガーではなく、サラ以外に考えられないのですが、どなたかご存じの方、いませんか?

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