2019.5.5(日)
Evergreen Music通算1205曲目は、Graham Nash(グラハム・ナッシュ, 1942-)がまだThe Hollies(ホリーズ, 1962-)のメンバーだった頃に書かれ、Crosby, Stills, Nash & Young(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング / CSN&Y, 1968-)によって1970年にリリースされた曲。
ナッシュは、アメリカの写真家 Diane Arbus(ダイアン・アーバス, 1923-1971)の有名な写真「Child with Toy Hand Grenade in Central Park / おもちゃの手榴弾を持つ子供、ニューヨーク市セントラル・パーク」にインスピレーションを得て、この曲を作ったという。
怒った顔つきの子どもが、おもちゃの手榴弾を手にする姿を捉えたイメージを通し、大人たちは、戦争などの問題について子どもたちに社会的含意のあるメッセージを伝えるべきとナッシュは考えたのだろう。
子には親の生き方が欺瞞に見え、親には子の行動が過激に見えるそんな時代、親と子、世代間に横たわる溝をそっと埋めていくように流れる歌として迎え入れられ、1971年のイギリス映画『Melody(小さな恋のメロディ)』の挿入曲としても用いられている。
CSN&Yは、1994年にカントリー歌手のSuzy Bogguss(スージー・ボガス, 1956-)、Alison Krauss(アリソン・クラウス, 1971-)、Kathy Mattea(キャシー・マティア, 1959-)をゲスト・ボーカリストとして迎え、The Red Hotsのクレジット名義で再録音している。
今日は「こどもの日」。 平成の30年間に子供の数が787万人も減ったのは悲しい。