2018.6.27(水)
辞職願を提出し、30日付で辞職予定だった馬場有(たもつ)浪江町長が逝去されたとの急報。 自民県議の時にお付き合いいただいたことがありますが、非常に温厚で真面目な方でした。 しかし、原発事故以後の理不尽な東電のふるまいに対する怒りは凄まじいものがありました。 様々な制約の中で、苦渋の決断を迫られることも多々ありましたが、常に町民の立場に立って真剣に、誠実に対応し、東電に対峙してこられました。 ADRによる事態の早急な解決も、東電の拒否により頓挫する中でのご逝去、さぞかし心残りだったものと思います。 まさに殉職。 惜しいリーダーを失いました。 謹んでご冥福をお祈りいたします。
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福島・浪江の馬場有町長が死去 体調崩し13日に辞職願
2018.6.27 朝日新聞デジタル
福島県浪江町の町長、馬場有(ばば・たもつ)さんが27日午前9時30分、胃がんのため、福島市の病院で死去した。69歳だった。通夜は7月2日午後6時、葬儀は同3日午後1時から同県南相馬市原町区高見町2の137の1のメモリアルホール原町で。馬場家と町の合同葬で、喪主は長男大輔(だいすけ)さん、葬儀委員長は宮口勝美・副町長。町は後日、「偲(しの)ぶ会」を予定している。連絡先は町総務課(0240・34・2111)。 浪江町議や福島県議を経て、2007年の町長選で初当選。11年の東日本大震災では原発事故で全町避難を余儀なくされた。事故を起こした東電の責任を一貫して追及し、今年4月、町民1万5千人分の原子力損害賠償紛争解決センターへの申し立てが打ち切られると、東電を強く批判した。 馬場さんは、一部で避難指示が解除された町への帰還を促そうと環境整備に努めたが、昨年12月から入退院を繰り返し、今月13日に辞職願を提出。30日付で辞職する予定だった。第一原発が立地し、全町避難が続く同県大熊町の渡辺利綱町長は「未曽有の難局を戦ってきた同志、大切な友が去り、本当に寂しい。自らのことは二の次で町のことを思う姿に感服した」との談話を出した。