2015.6.8(金)
手元に一冊の古い岩波新書がある。 『1960年5月19日』(1960年10月発行)。
本の編著者は東大教授で市民活動をリードした日高六郎さん。 昨日101歳で死去。R.I.P. 「良心的兵役拒否」なる言葉を教わった。
書名の日は、自民党が衆議院で新安保条約を単独で強行採決した日。
この日を境に、我々の先輩の世代では大規模な安保条約改定反対闘争が全国的に展開され、国会周辺を空前のデモが取り囲んだ。
ハガティ事件やアイク来日中止、東大女子学生の死亡事件などが起こり、当時の内閣支持率は12%にまで急落した(不支持58%)。
内閣の親分は岸信介。現総理の爺様である。 かの爺様でさえこれほど落ち込んだのに、孫は30%台で持ちこたえ。どこかおかしい。
日高さんだったら、いまの国民の性向をどう評価するだろうか。聞いてみたかった気がする。
