2017.8.1(火)
仏女優のJeanne Moreau(ジャンヌ・モロー, 1928-2017)が死去。享年89歳。R.I.P.
50年代の仏映画運動ヌーベル・ヴァーグには、『Les Quatre Cents Coups(大人は判ってくれない)』『LE BEAU SERGE(美しきセルジュ)』『À bout de souffle(勝手にしやがれ)』などの代表作があるが、ジャンヌ・モローは、Louis Malle(ルイ・マル, 1932-1995)監督の「Ascenseur pour l'échafaud(死刑台のエレベーター, 1959)」に主演、国際的な名声を得た。
最初にこの映画を観たのは1968年頃だったかなあ。モノクロ映画であるが故の、画面に大写しになった彼女の美しさにすっかり魅せられ、画面もスリリングな展開で面白かったと記憶している。
テーマ曲はマイルス・デイビス。 静と動を使い分けたトランペットが登場人物の心象風景を見事に繋げていた。 モダンジャズと仏映画が最高の形で結びつき、「シネ・ジャズ」の出発点、最高傑作になった。
それから、今日は作詞家・阿久悠さんの命日(2007.8.1死去)。 阿久さんも、音楽界に新風を吹き込んだヌーベル・ヴァーグと言えなくもない。
生涯に作詞した曲が5,000以上ある中で、ジュリーに贈った名曲「カサブランカ・ダンディ」を。
こちらも映画「カサブランカ」、主演俳優ハンフリー・ボガートを題材に1979年に作られた。 もちろん絶頂期のものがベストだけれど、今日は中高年になってのジュリーをご覧あれ。

