2012.8.18(土)
4つの原発事故調報告書が出揃って1ヶ月近く経ちました。 今日の地方紙(福島民友。ただし、共同通信の配信?)にその比較表がやっと掲載されました。 意気込みは買いますが、いかんせん記事のボリュームが絶対的に少ないと言わざるをえません。 ところで、各事故調ともそれぞれ提言をしていますが、特に国会事故調が常設委員会の設置、独立調査委員会の活用など7つの具体的な提言を行ったにもかかわらず、いま国会が真相解明に動いている図式が全く見られません。 自分たちが設置した事故調なのに、黒川委員長を招致する動きさえ鈍いといいます。 民主は大飯原発再稼働問題に、自民は過去の原子力推進政策に影響が出るのを懸念してとの報道もあります。 竹島、尖閣問題も重要ですが、これも大きな問題のはず。 国会は一体何をしているのでしょうか。 国政調査権を行使できるのは国会しかないのです(特に東電録画の完全公開などは国政調査権の行使か裁判所の提出命令しか採れる手段がないでしょう)。 同時に、メディアは、自己保身のためにわれ先にと維新の会になびこうと蠢く議員たちの行動や「近い将来」「近いうちに」などという言葉遊びに消耗戦を繰り広げている政局の報道ばかりダラダラ流し、肝心なことをなぜ追及しないのでしょうか?
実に不思議な国です。