2015.6.13(土)
内堀新知事は優秀な人。私も知ってるし万人が認めるところだろう。理論に優れ人柄も良い。復興財源の確保などさまざまな努力も認めよう。 だけど、被災者・避難者支援対策及び被爆対策については、いささか疑問符がつく。 「自立」を名目に避難指示を17年3月で解除する政府方針に対して抽象的な発言。 将来像が明確に打ち出せる段階に至ったなら、もちろん解除は「あり」だろう。 しかし、そんな状況には全くないのが実情ではないか。 就任時「現場力」を重視すると言われたが、被災者・避難者支援対策の「現場」は、被災者・避難者そのもの。 この人達の心に寄り添った行動なくしては、発言の意義を失う。 部下職員をして「避難者の声を聞く公聴会の開催は国の所管」などと、よもや言わせてはならない。 県が、あなたが「独自にやる」と言えばすぐにできる。それこそ国に対する「県の自立」ではないか。 このままでは内堀知事の顔が見えない。哲学が見えない。 知事になった以上、もう官僚ではない。政治家なのだ。 政治家の言葉を聞きたい。あなたの奮起に期待せざるを得ないから、あえて言わせていただく。