2012.10.6(土)
「Made in China」 は 「Made of Japan」・・・。
10/6 朝日新聞によれば、iPhone 5 の部品は半分以上が日本企業の製品という(2次電池は中国メーカーLishen社(天津力神電池)製のようだが)。
こんなことは氷山の一角。 日本製品不買運動と言っても、結局は自分で自分の首を絞めていることと同じ。 (iPhone 5 の製品表示は、正確にはDesigned by Apple, Assembled in Chinaですが)
ところで、iPhone 5は中国の工場で大量生産されている(9/21の発売日から3日間の売り上げが500万台を超えたという)ことは周知の事実だが、このうち中国山西省太原市にある台湾の鴻海精密工業(Foxconn Technology Group)の中国子会社、富士康科技集団(フォックスコン)の太原工場(従業員7万9000人)で9月23日夜、数千人の労働者を巻き込む大規模な暴動が起き、米Appleの iPhone 5 の受託生産が止まった。
また河南省鄭州にある同社の工場でも、10月5日、3000~4000人が参加する大規模なストライキが起き、iPhone 5の製造ラインがまひしている。 事の起こりは、AppleとFoxconnが品質管理部門に対し、合格品質水準を厳しく引き上げたことにあり、この水準を満たすため、従業員は中国国民にとって非常に重要な祝日である10月1日の国慶節(建国記念日)にも休みを取れなかったためとのこと。
いずれも、混乱が長引けば製品供給に影響が及ぶ恐れがある。 基本的には労働環境改善と賃金の引き上げが直接の理由のようだが、反日デモをきっかけに労働者の反発が高まっていることもうかがえ、尖閣諸島の国有化を巡る日中関係の悪化が、欧米にとっても対岸の火事ではない中国リスクとなって顕在化していると言えるかもしれない。
それにしても日本企業は頑張っている。 Appleさん、SHARPの液晶ももっと使って助けてやってください。