2012.9.23(日)
福島をはじめ全国11カ所での「意見聴取会」、初の試みとなった「討論型世論調査」、「パブコメ」(国民の意見公募)、「紫陽花革命」=官邸前・霞ヶ関デモ等々を通じ、圧倒的に「今すぐ原発0%を」の声が多かったのは周知の事実。
にもかかわらず政府は、原発稼働ゼロを目指すのは「2030年代」とするエネルギー戦略を作り、さらに、その閣議決定を見送って「参考文書」として貶め、一方ではこれと相反する核燃料サイクル政策は継続するとし、さらにさらに、通常原発よりも危険な高速増殖炉「もんじゅ」についても、その廃止を戦略に明記しないことにするなど、完全に逆コースを辿っている。????
いやはや、経済3団体、米国、電力労連などからの圧力なのかどうか、こちとらトンと裏事情は存じ上げないが、民主党政権は完全に支離滅裂、魑魅魍魎、矛と盾とが互いに勝ちを譲らず堂々巡りのお立ち会い状態。さあ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
いったい、これまでの経過は何だったのか。民の意思をお忘れか。 もはや民が主の「民主」党にあらず、おりからの「押無礼」のプロペラの風にもあおられて、崖っぷちから真っ逆さまに落ちている。 それでも、なかには途中の木に引っかかっている保守再編のスカシが入った大風呂敷の中に潜り込んで命を永らえようとする者さえいるというから驚く。 ああ無情なり。
2012.9.23付け福島民友