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#083 関東学生アメフト連盟による日大アメフト部への処分

2018.5.29

① 処分内容

 

 一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟理事会による日本大学の選手による試合中の重大な反則行為についての処分内容は、次のとおり。

 

2018年5月29日決定

 

日本大学の選手による試合中の重大な反則行為についての処分

 

 本年5月6日の日本大学対関西学院大学の定期戦で発生しました「ひどいパーソナルファウル」につきまして、規律委員会の諮問を受けての臨時理事会を本日開催し、以下の処分を決定いたしました。

 

(1)反則した当該M選手

 公式試合の出場資格停止(2018年シーズン終了まで) 当連盟罰則規定第3条第1項①

 ただし、①本件につき反省文にまとめて当連盟に提出し、②規律委員会との面談で再発の危険が払拭されたことが確認でき、かつ③ ①②を踏まえて当連盟理事会で承認されることを条件に、出場停止資格は解除される。

 

(2)日本大学の監督・コーチ

 ア 内田正人前監督  除名 当連盟罰則規定第3条第1項⑧

 イ 井上奨コーチ  除名 当連盟罰則規定第3条第1項⑧

   ※ただし、除名は社員総会決定事項であるため(罰則規定第4条第1項但し書き)、次回の社員総会における決議を条件として、除名の効力が発生する。

 ウ 森琢コーチ  資格剥奪(登録の抹消) 当連盟罰則規定第3条第1項⑦

 

(3)日本大学アメリカンフットボール部

 

 公式試合の出場資格停止(2018年シーズン終了まで) 当連盟罰則規定第6条第1項本文、第3条第1項④

 ただし、①チームとして本件の原因究明を行い、それを踏まえて実効性のある再発防止策を策定・実施し、また抜本的なチーム改革・組織改革を断行して、②その内容(原因究明、再発防止策、及びチーム改革それぞれの概要)をチーム改善報告書として当連盟理事会に提出すること、その上で、③十分な改善がなされたことが検証委員会(人選及び設置の決定は理事会で決定する)によって確認され、それを受けて当連盟理事会で承認されることを条件に、出場資格停止は解除される。

 改めまして、本件において負傷されました関西学院大学の選手ならびに対戦相手の関西学院大学の関係者の皆さま、そして国内外のアメリカンフットボールを愛する皆さまに多大なご心配とご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。

 学生スポーツの本来の目的である学生の成長とアメリカンフットボールの発展に向け、再発防止に力を尽くしてまいりますので、皆さまのご理解を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 2018年5月29日

  一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟

                理事長  柿澤 優二

(出典:一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟)

 

② 規律委員長らの説明 (2018.5.29)

 

 一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟の記者会見における森本啓司規律委員長(連盟専務理事)及び寺田昌弘監事による調査内容の報告・説明・質疑は、次のとおり。

 

(冒頭のあいさつは省略)

 

 

【森本規律委員長】

 

《宮川選手は018年度シーズン終了まで公式試合の出場資格停止》

 

 初めに処罰についてご説明を差し上げます。処罰の決定につきましては本日の、先ほど行われました理事会の中で承認を得ることができましたので、これを連盟の決定事項といたします。当該選手につきましては公式試合の出場資格停止、これは2018年度シーズン終了までということでございまして、本年度3月31日までの期限といたします。当連盟罰則規定第3条第1項④に当たります。こちらにつきましてはただし書きが付きます。今シーズンの終了まで公式試合の出場停止なんでございますが、ただし、マル1、本件につき反省文にまとめて当連盟に提出し、②、規律委員会との面談で再発の危険が払拭されないことが確認でき、かつ③、今申し上げました①、②を踏まえて、当連盟理事会で承認されることを条件に、出場資格停止は解除されるというものでございます。

 

《内田前監督、井上前コーチは除名、森コーチは資格剥奪、登録抹消で社員総会に提案》

 

 1つ目、日大の監督、コーチでございます。内田前監督につきましては除名ということになります。当連盟罰則規定第3条第1項⑧ということになります。それから井上前コーチにつきましては同じく除名です。当連盟罰則規定第3条第1項⑧というふうになります。そして森コーチにつきましては資格剥奪、登録の抹消ということにさせていただきます。当連盟罰則規定第3条第1項⑦ということになります。

男性:森本さん、社員総会。社員総会。

森本:はい、そうですね。失礼しました。で、今ご紹介をした内田前監督と井上前コーチの処罰は除名ということでございますが、当連盟の規則により除名については理事会では承認が得られません。社員総会というものを開いた中で、そこで承認が得られれば実行されるというものでございますので、本日この時点では、理事会においては除名で社員総会に提案されるというところまでが、今日の決定事項でございます。

 

《日大フェニックスは2018年度シーズン終了まで、公式試合の出場資格停止》

 

 それからチーム、日大フェニックス、チームとしてということでございますが、公式試合の出場資格停止、2018年度シーズン終了までということで、3月31日までということにさせていただきます。当連盟罰則規定第6条第1項本文、第3条第1項マル4ということになります。こちらにつきましてもただし書きが付きます。ただし、①、チームとして本件の原因究明を行い、それを踏まえて実効性のある再発防止策を策定、実行し、また抜本的なチーム改革、組織改革を断行して、②、その内容、原因究明再発防止策およびチーム改革、それぞれ概要をチーム改善報告書として当連盟理事会に提出すること。その上で③、十分な改善が成されたことが検証委員会、これは人選および設置の決定は、今後、理事会で決定していきますが、これによって確認され、それを受けて当連盟理事会で承認されることを条件に出場停止は解除されるというものです。

 

 

《処罰に至った経緯について、規律委員会の目的》

 

 それではこれから、この処罰に至った経緯をご紹介させていただきます。5月9日に設置されました規律委員会の目的でございます。①、本件について事実を明らかにし、原因を究明すること。②、明らかとなった事実を前提に当連盟が課する罰則に、処罰につき理事会に意見を答申すること。これにつきましては先ほどの理事会で承認済みでございます。一部、社員総会のほうで承認するということになっております。③、原因を踏まえて実効性のある再発防止策を検討、提言し、当連盟をして各所属チームに周知、徹底させること。なお、法的責任、民事責任であっても刑事責任であっても、これを検討することは当委員会の目的ではないので、その検討は捜査機関または他の調査、もし行われることがあればということになりますが、これに委ねることといたします。

 次に当委員会の構成でございます。メンバーは4人でございます。私、委員長の森本です。当連盟専務理事を務めております。それから浅見ですね、当連盟の理事で安全対策部長を務めております。それから平澤でございます。当連盟の理事で国際部長、審判の資格を保有しております。そして今、こちらの席におります寺田でございます。当連盟の監事でございまして、弁護士でございます。また事務の補助として、当連盟の総務を担当しております秦にも補助として付いてもらいました。

 

《調査の概要、事実確認の方法について》

 

 調査の概要でございます。6日に発生し9日に発足した委員会でございますが、その当日、9日から昨日28日まで調査を続けてまいりました。実施した調査の概要でございます。規律委員会は日大関係者、もちろん資格没収となった日大の当該選手、それから関学の関係者、それから審判、それから当日試合会場にて本件を目撃した方々など、それに関連する事実の全部または一部について直接的に見聞きした関係者、約20名にヒアリングを実施し、また動画サイトにアップされました本試合の映像を、注意深く何度も見返して検証しました。またそのほか、独自ルートで規律委員会が入手した幾つかの通信記録や音声データなども参考にさせていただきました。

 事実認定の方法でございますが、当該選手と内田監督、または井上コーチの供述内容が大筋で一致している事実、およびこれと矛盾しない事実については、基本的に規律委員会が当該選手、および他の関係者からヒアリングで徴収した事実をベースに事実確認を行いました。供述内容が一致しない点については相互の不一致点、矛盾点、他の客観的事実との整合性、社会通念に照らして、著しく不合理、不自然でないかなどを検討し、各供述者の置かれた立場なども勘案しながら、個々の供述者の供述全体の信用性を吟味しました。

 この検討議論のプロセスにおいては、各委員、および補助者の人生経験はもとより、アメリカンフットボール経験者としてのプレーヤー感覚、または指導者感覚、当連盟委員としてこれまで経験、見聞きしてきた現場感覚および経験値を十分勘案しつつ、委員のうち法曹資格を有する者の法曹実務経験に基づいて、裁判所における事実認定の実務で一般に行われている経験則および証拠法則ほど厳格でないものの、それに準拠して各供述を評価し、最も合理性が高いと認められる事実を認定していきました。

 大変申し訳ない。ちょっと水を一口いただいてもよろしいでしょうか。

 

《調査により規律委員会が認定した事実の報告》

 

 ここから、調査により規律委員会が認定した事実をご報告差し上げます。当該選手は日大豊山高校でアメリカンフットボールを始めました。高校2年のときに日大でディフェンスラインの選手だった井上コーチが、現井上コーチですね、が、同校アメリカンフットボール部の監督となり、アメフトの楽しさを教えてもらいました。井上氏は厳しい中にも親しみやすさがあり、当時の選手たちから人気がありました。当該選手も尊敬していました。高校時代はアメフトがとても楽しかったと言っています。当該選手が高校を卒業して大学となった2016年、井上氏は日大豊山高校アメフト部の監督を辞め、フェニックスのコーチとなりました。

 内田氏は2003年から2015年まで日大フェニックスの監督を務め、一度退きましたが、2016年シーズンの成績が日大にとって不本意であったため、これは関東1部リーグTOP8の4位という成績でしたが、てこ入れのために2017年に再登板することになりました。ここでチームの雰囲気ががらりと変わりました。内田監督の指導はとても厳しく、2016年に比べて練習時間は長くなり、走る量は格段に増えました。コーチたちの厳しさや態度も変わりました。コーチたちは皆、内田監督を恐れ、自分の指導者信念を曲げてでも監督に盲従しました。白いものは、内田さんが黒と言えば黒なんだ、と公言するコーチもいました。

 フェニックス監督であるばかりが、学校法人日本大学の常務理事、人事担当でもある内田氏の言うことは絶対であり、誰も何も言えない状況でありました。内田監督の気に障ることがあると、コーチでも選手でも、ある日、突然辞めさせられてしまうことがあるからです。このようにコーチですら何も言えないのであるから、選手が内田監督に物申すとか、指示、指導に従わないというのはあり得ないことでありました。どんな理不尽であっても、はい、と返事して実行するのが、内田フェニックスの当然のおきてでありました。それに嫌気がさして、2017年の春には約20名の選手が、自ら部を去っていったそうです。

 高校時代にアメフトが好きになった当該選手は、サイズもありセンスの良いプレーヤーで、日大フェニックスでも1年生のときから試合出場機会がありました。ただ、荒っぽい言葉を発したり、闘志を前面に出してプレーしたりするタイプの選手ではなく、内田監督が好むタイプではなかったのかもしれません。

 内田監督になってからの日大フェニックスは練習が半端なく厳しく、コーチ陣の指導も厳しくなり、選手は常に肉体的にも精神的にも追い込まれていました。当該選手は2年生のときも試合出場機会があったが、だんだんアメフトが楽しいものではなくなっていきました。

 失礼しました。高校時代に好きだった井上コーチは、内田監督の影響でどんどん厳しい、親しみも感じられないコーチに変わっていき、当該選手はさみしさを覚えていきました。そんな中、本年6月に中国ハルビン市で開催される第3回世界大学アメリカンフットボール選手権大会のトライアウト、これは代表選考会ですね、が、3月から4月にかけて行われました。当該選手は最終選考を通り、4月25日の最終発表で、世界大学選手権の日本代表に選ばれました。家族や友人にも祝ってもらい、とても誇らしい気持ちになれ、忘れかけていたアメフトの楽しさを思い出すことができたと語っております。

 内田監督は有望な選手を精神的に追い込んでさらに頑張らせ、もう一歩上のレベルまで向上させるという指導スタイルを好みました。見込んだ選手、活躍しそうな選手を捉えて、全員の前で名指しで酷評し、結果を出さなければ干すぞ、すなわちレギュラーから外して試合に出さないという意味、と、圧力を掛け、ひたすら厳しい練習を課し、時に理不尽とも言える要求をして精神的にも圧力を掛ける。これが対象者を変えて何度も繰り返させていました。

 選手たちの間では運悪くこの対象者になってしまうことを、はまる、と呼んでいました。はまったときに受ける精神的重圧は相当なものであり、経験した者たちは異口同音に、もうやめようかと思った、地獄だったと思いだしております。だが、はまっても耐え抜いて結果を出した選手の中には、今となってはあれもいい経験でした、強くしてもらいましたと内田監督を尊敬する選手もおりました。

 2018年春のシーズンで対象者、これははまった人ということですが、に選ばれてしまったのが当該選手でした。ディフェンスコーチへのヒアリングによれば、当該選手は精神的に弱い。これは穏やかで優しいという意味です。ので、チームを引っ張る最上級生になる前に鍛えておく必要があったとのことであります。

 

《5月3日から試合前日までに起きた事実》

 

 アメリカンフットボールの日本大学選手による反則タックル問題で、日大が所属する関東学生連盟が29日夕、臨時理事会を開き、日大関係者らの処分を決定。臨時理事会の終了後、午後8時半をめどに記者会見を開き、処分内容などについて説明した。

 会見には学生連盟の柿澤優二理事長、森本啓司専務理事らが出席した。

 報道によると、日大の内田正人前監督と井上奨前コーチの「除名」処分が検討されていた。

 はまってしまった当該選手はレギュラー陣が行う練習から外され、ただグラウンドを走らされたり、声を出させられたりしました。練習終了後のハドルで全員の前で名指しで叱責されることもあり、チームメートの目から見てもつらそうな日が続きました。ところが現役時代のポジションも同じディフェンスラインで一番親密そうに見えた井上コーチは、このはまってしまった当該選手を監督のいじめから守ろうとはせず、むしろそれに輪を掛け当該選手をより厳しく指導するようになりました。こうした精神的重圧から、当該選手は顔つきまで変わってしまったと言う選手もおります。チーム内にはあれはちょっとやり過ぎではないかと思う者もあったそうです。しかし内田監督やその意に沿って動いている井上コーチにそんなことを言えるはずもありませんでした。これからは主に5月3日から6日にかけての起こった事実です。

 5月3日、練習時当該選手はやる気がないという理由でスクリメージ、試合形式練習から外されました。当該選手は5月初めからやる気が感じられないという意味の注意を、よく監督やコーチから受けるようになっていました。その日もチームメートの目にはいつもどおりの当該選手であり、気を抜いたプレーをしているようには見えませんでしたが、あるプレーでクオーターバックを仕留められなかった、つまりタックルをできなかったという理由で練習から外されました。同日の練習終了後の、前のハドル、これは部員が集合して監督、コーチ等からその日の練習の公表を受けるミーティングになりますが、その場では内田監督から当該選手はやる気があるのかないのか分からない、そんなやつは試合にも練習にも出さないという発言がありました。

 5月4日、この日の練習前に当該選手は内田監督から直接、日本代表を辞退しろと告げられました。当該選手は日本代表に選抜されたことを誇らしく思い、代表の練習に参加できることを楽しみにしていました。従って代表辞退を理由も告げられず命令されたことは当該選手にとって内心不満であったが、内田フェニックスでは監督の言うことは絶対でありましたので不満を言葉に出すことも、理由を尋ねることもできませんでした。当該選手はとても落ち込んだそうです。

 その日の練習ではディフェンスインディー、これは守備の個別練習という意味ですが、これのときに真っ先にタックルせず、ダミー、タックル用のタックル練習用の用具、ダミーといいますが、これを抱える役をしたことで、なぜおまえが最初にダミーを持つんだ。やる気があるやつはタックルするほうを先にやるはずだと井上コーチに怒られ、グラウンドを10周走らされたあとに声出しをさせられました。当該選手の声は特に小さいということはありませんでしたが、内田監督がぼそっと当該選手の声が小さいという指摘をすると、井上コーチから声が小さいと叱責されました。

 5月5日、試合の前日の練習でも当該選手は翌日の試合に出場予定の選手が行うディフェンスのウォークスルー、これは動きを確認するためゆっくりとした動作の練習です。この練習の中に加えてもらえず、離れた位置から声出しをさせられました。そのウォークスルー練習中に井上コーチから、ちょっと、と呼ばれ、練習から少し離れたところで次のようなことを言われたということです。監督が相手クオーターバックをつぶすなら試合に出してやると言っている。おまえは相手のクオーターバックと友達なのか。知り合いじゃないんだろう。関学との定期戦なんてなくなったっていいだろう。関学のクオーターバックがけがして秋に出られなければ日大にとって得だろう。当該選手はこれはつまり関学のクオーターバックをけがさせてしまえという指示だと受け取ったが、監督やコーチからの指示にノーとは言えないので取りあえず、はい、と答えました。

 また、その会話の中で井上コーチから、その髪のままじゃ、髪の毛ですね、髪の毛のままじゃ試合に出せないな、坊主にしてこいとも言われたので、帰宅後、丸刈りにしました。その日の練習後のアイシング、これは打撲部位や疲労部位に氷を当てることをいいますが、それをやっているときに当該選手は同じポジションの先輩から、井上コーチがこう言っているわ、と次のことを伝えられました。それは1プレー目からアラインはどこでもいいから、リードもしないでクオーターバックに突っ込め。つまりこれはセットする位置はどこでも良く、目の前のラインズの選手に当たることもしなくていいから、ただクオーターバックに突っ込めというようなことでありました。その夜、当該選手は丸刈りにしたものの、本当にクオーターバックにけがをさせないといけないのかと悩みました。だが、もし指示に従わなかったらこれからずっと今週のように、練習からも試合からも外されてしまうかもしれない。仮にまた日本代表に選ばれても行かせてもらえるのだろうか、もらえないのではないだろうか、そういう不安が募るばかりで、これは耐えられないという持論になりました。

 

《5月6日、試合当日》

 

 5月6日、試合当日です。当該選手は悩みつつも覚悟を決めて、試合会場に向かいました。しかしロッカールームでキャプテンから発表されたスタートのメンバー表の中には、当該選手の名前はありませんでした。日大のディフェンス、全体のコーディネーターですね、守備の全体統括のコーチである森氏、森さん、ここ数日当該選手が練習から外されたことを知っていましたので、スタートメンバーに当該選手の名前は記載がなかったと、しなかったということでございます。

 本人は丸刈りにしてきたのにと思い、防具を着けてロッカールームから練習に出て行くときに、当該選手が井上コーチに練習に出してくださいとお願いすると、井上コーチからは、監督に言いにいけと言われました。当該選手はここで、相手クオーターバックをつぶすと言わないと本当にレギュラーから外されてしまうのだとあらためて思いました。試合前のポジション練習のときに井上コーチから、今、監督に言ってこい、と言われたので当該選手は内田監督に直接、クオーターバックをつぶすんで出してくださいとお願いしました。

 内田監督の返事は、やらなきゃ意味ないよ、というものでした。それを井上コーチに伝えると、分かった、おまえ、試合に出ろよと言ってくれました。このとき当該選手は前日に先輩から聞いたままのこと、つまり先ほどご紹介した1プレー目からアラインはどこでもいいから、リードもしないでクオーターバックに突っ込めをするのはまだ半信半疑であったので、リードしないで突っ込みますけどそれでいいんですね、と確認をしたそうです。すると井上コーチから、それでいけ、思い切り行ってこいと言われました。そのあと試合前に両サイド、両チームがサイドラインが整列しているとき、井上コーチが当該選手のところにやって来て、こう耳打ちしました。できませんじゃ済まされないからな。

 

 

《試合中の3つのプレーについて》

 

 これからは試合の中でのプレー、3つプレーがありますがそのプレーについて紹介させていただきます。最初の反則行為、パスを投じたあとのクオーターバックに背後から悪質なタックルをしたプレーでございます。この反則が目の前で行われたレフェリーは、反則であったことを示すイエローフラッグを投げつけながら、おい、君はいったい何をしているんだと当該選手を怒鳴りつけました。試合中の選手に審判がこのような声掛けをすることはめったにありませんが、試合開始早々の明らかな反則行為で、しかも勢い余ってというものではなかったためつい口を出てしまったということです。これに対して当該選手からは、はい、すいません、という意味の返答が返ってきたので、レフェリーは当該選手が極度に興奮して、またはなんらかの理由で正常な判断能力を一時的に失って、このような反則を犯したわけではないということを確認しました。そしてレフェリーは少し迷いましたがパーソナルファウル、アンネセサリーラフネス、つまり不必要な乱暴行為という反則を取り15ヤードの罰退をいたしました。

 この最初の反則行為を内田監督と井上コーチは、サイドラインからしっかりと。

 すみません、ちょっとお待ちください。大変失礼しました。

 この反則行為を内田監督と井上コーチは、サイドラインからしっかりと見ていました。パスが投げられてボールの方向を追うことなく当該選手の動きを追っていたというのは、これは映像で確認ができます。また、日大のサイドラインは自軍守備の第1プレーでいきなり15ヤードの罰退となったにもかかわらず、不自然なほど淡々としていました。映像で確認できる限り、なんてことをしてくれたんだ、いうような身ぶりを取る者は1人もおりませんでしたし、誰かがサイドラインから当該選手に声を掛けている様子も認められておりません。

 2度目の反則行為でございます。これはボールを手渡したあとのクオーターバックへのタックルでございます。関学大がわずか3プレー攻撃する間にディフェンスの同一選手による2度目の反則があったことを受け、関学大の鳥内監督はサイドラインから当該選手を指さしながら、退場にすべきだというアピールを行いました。レフェリーはイエローフラッグを出すや否やサイドラインにいた日大の森コーチに走り寄り、あの91番ちょっとひどいよ、なんとかして、と告げました。森コーチは身ぶりで、分かりましたすいません、のような反応を示したといいます。

 しかし日大サイドラインではヘッドコーチ格の森氏も、ディフェンスライン担当コーチの井上氏も当該選手を交代させることなくプレーを続行させました。井上コーチはこのとき当該選手を自軍のサイドラインの近くまで呼び寄せましたが、キャリア、つまりボールの保持者に行けと指示するだけで、当該選手をそのままフィールドにとどまらせました。

 3度目の反則行為でございます。これについてはプレーについてはご承知のとおりだと思います。立ち上がった当該選手、一度、しりもちをついていると思います。立ち上がった当該選手は関学大91番に詰め寄り、関学大91番もこれに対等したため、両者は小突き合いとなりましたが、その小突き合いの中、当該選手は相手のヘルメットを手で殴りました。レフェリーはこれを暴力行為として3度目のパーソナルファウルを取り、当該選手は資格没収、退場となりました。当該選手はこのとき、実はそれほどエキサイトしていなかったということでありますが、あの状況で自分が、つまりファイトバックをしない、何もしないで受け身の状態でいると、また監督や井上コーチから闘争心がないなどと叱られ、練習から外されかねないので、あえて荒々しく立ち回ったと言っております。

 

《退場後の事実》

 

 退場されたあとの話です。退場を宣告された当該選手がサイドラインに戻ってくると、井上コーチが歩み寄り、当該選手に、今日は退場だが次の試合があるのだから気にするな。これでおまえが成長できればいいじゃないか、という意味のことを告げました。しかし当該選手は自分がしたことを自分で納得ができず、退場となった選手が待機するサイドラインの奥のテントの下で、人目もはばからず泣いたそうです。これを見た守備チームの仲間の何人かは、おまえにあんなことをやらせてごめんな、と言いに来ました。その中の1人は怒りのあまり井上コーチに、当該選手と同じことを自分にもやらせてくださいと言ったが、それは聞き入れられませんでした。試合中、守備チームのハドルでリーダー格の選手が、当該選手は監督の言うとおりにやったんや、これは当該選手があそこまでやったんだから俺たちももっと気合を入れて行こうぜ、というニュアンスだったそうです。と、げきを飛ばす声が観客席にまで聞こえていました。観客席にいた複数人がこれを聞いております。

 日大は試合終了後、選手がまだ着替える前に、ロッカールームに監督、首脳陣および4年生のレギュラーメンバーだけ集まり、ハドルを行うことが慣例となっております。そこで内田監督は、こいつにやらせたのは俺が指示したことが。こいつが成長してくれればチームのためになる、相手のことなんて考える必要はないという趣旨のことを言いました。またその後、部員全体のハドルにおいて内田監督は、当該選手の反則について俺がやらせたんだ、何か聞かれたらそう言え、と堂々と話しております。

 試合後のポジション別ハドルでは、退場となったあとにテントで泣いていたことを当該選手は井上コーチから叱責されております。同コーチは試合中、泣いてただろう、何泣いてるんだよ、先ほどかばった選手の名前ですが、その選手は自分からやらせてくれと言いに来たぞ、おまえにそれが言えるのか、という趣旨のことを言ったので、当該選手が涙の理由について、やったことが正しくないと思うんで、と答えると、おまえのそういうところが駄目なんだ、優し過ぎる、相手に悪いと思ってるんだろう、優し過ぎるのがおまえの駄目なところなんだと説教されました。宮川選手は言われたとおりのことをしたのに、なんでここまでまた怒られないといけないのかまったく理解ができなかったということです。

 

《試合後、内田監督が受けた囲み取材》

 

 試合後内田監督はスポーツ紙などの記者数名から、囲み取材を受けております。そこでの発言は、力がないから厳しくプレッシャーを掛けている。待ちでなく攻めて戦わないと。選手も必死、あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任というものであったと報道されております。これは5月7日付のスポーツ紙でございます。しかし、おそらくこれは内田監督の発言を要約したものであったと思います。

 実際は、もっと踏み込んだ発言をしていたと複数の者が認めています。例えば、記者からのちょっとやり過ぎだったのではないか、選手がはき違えてしまったのではないかという趣旨の質問に対して、はき違えたというより、僕が相当プレッシャーを掛けてそういう方向に持っていっている。それが反則であるというのならばこれは僕の責任、僕のやり方、当該選手はよくやったと思う、もっといじめますけどね。反則をしちゃ駄目よ、というのは簡単なこと、もっとやってみな、そう思いますよ、などと回答しております。

 その後、続きましては日大側の主張とその真偽についての検討でございますが、これまでご紹介した規律委員会が認定した事実について、日大側の主張については要約しますと、監督は私は言ってない、それから井上コーチはあくまでも闘志を込めてやれという意味であったということは、皆さまのご承知のとおりだと思っております。今回の原因は、指導する側と指導を受ける側の認識の乖離であったと思われます。

 

 

《クオーターバックをつぶせ、に込められた意図》

 

 規律委員会の調査開始当初からしばらくの間、いわゆる監督からの指示の有無がメディアを賑わせておりましたが、その後、5月22日の当該選手の記者会見および同23日の日大指導者、これは内田監督と井上コーチの記者会見については、当該選手と日大指導者側の言い分の不一致は、細かい点を除けば要するにこれからご紹介する1から4の4点に絞られていると思います。

 1つ目、クオーターバックをつぶせ、に込められた意図です。ここに意識の乖離があったのかということです。当該選手はこれを関学のクオーターバックをけがさせてしまえという指示だと受け取った。他方、井上コーチは規律委員会のヒアリングでも記者会見でも、そういう気持ちでプレーしてほしい、思い切りプレーしてほしい、そんな気持ちを込めてクオーターバックをつぶせと言ったのであり、クオーターバックをけがさせてこいとは指示していないと供述しております。

 確かに気性が激しくない選手に対しては、クオーターバックをつぶすくらい思い切りとか、クオーターバックを壊してしまうくらいの激しさでというような指示はあり得ます。しかしながら思い切りプレーする、激しく行うというのはコンタクトスポーツであれば当然であって、それを3年生のレギュラー格の選手、しかも全日本に選抜されている当該選手にわざわざ指示したというのは不自然であります。また思い切り当たるのが当然のアメリカンフットボールにおいて、他校の友達だからといって、タックルやブロックを手加減したりはしません。これは他の競技でも同じであると思います。ルールおよびスポーツマンシップの範囲内での全力プレーの中でこそ、ライバル校同士、相互の尊敬と友情が生まれるのであります。

 そうだとすれば、思い切りいけ、激しくぶつかれ、という当然のことを指示するだけなら、相手クオーターバックと友達か、などと尋ねる必要はありません。友達を相手にさすがにここまではできないということをさせようとしたからこそ、井上コーチはそう尋ねてしまったと考えるのが自然であります。このように考えていきますと、クオーターバックをつぶせという指示には、思い切りプレーする、激しく当たるという当然のこと、確かにそういう意図もあったかもしれませんが、のみならず、友達にはとてもできないようなことをしてこい、つまり文字どおりつぶしてこい、けがをさせてしまえという意図が込められていた。すなわち、井上コーチの指示はそのようなニュアンスだったのであり、当該選手もそのニュアンスどおりに指示を理解した。日大側が主張する認識の乖離などそこには存在しないということになります。規律委員会はこのように断定します。

 そうであるならば、井上コーチは規律委員会のヒアリングでも記者会見でも否定していましたが、当該選手がディフェンスのウォークスルー練習時に聞いたという関学との定期戦はなくなったっていい、クオーターバックがけがして秋に出られなければ日大の有利となる、という意味の発言も、実は存在していたと考えるのが自然であると思います。

 

《クオーターバックをつぶせ、は、内田監督からの指示だったのか》

 2つ目、クオーターバックをつぶせ、は、内田監督からの指示だったのか。当該選手は井上コーチからQBをつぶせという指示を聞いたとき、監督がそう言ってるんだと聞いたと供述しています。また、試合当日、内田監督に直々にクオーターバックをつぶすんで出してくださいと言いに行き、その結果、試合に出られたと供述しています。他方、内田監督は規律委員会のヒアリングでも記者会見でも一貫して私からの指示は一切ないと強弁し、井上コーチも記者会見で、監督からクオーターバックにけがさせてこいという指示は出なかったと供述しています。

 思うにこの点については、内田監督および井上コーチの供述は、内田監督を守ろうとしての、事実をねじ曲げていることが明らかであり、まったく信頼性に乏しい、この春のシーズン、当該選手がはまっていたことは本人の供述を裏付ける複数の関係者、ヒアリングから判明しています。そして直接、内田監督から外すとプレッシャーを掛けられていた同選手が、急遽、試合に出れる、出場することになったというのに、試合前に監督と同選手が何も会話をしてないというのは不自然極まりありません。これに対して試合直前の、今、監督に言ってこい、QBをつぶすんで出してください、やらなきゃ意味ないよ、分かった、おまえ、試合出ろよ、リードなしで突っ込みますよ、それでいけ、思いっきりいってこい、そしてスタートメンバーになれた、という一連の会話と出来事について、当該選手の供述は極めて具体的かつ迫真性があり、なぜメンバー表に載っていなかった当該選手が試合に出れるようになったのかの合理的な説明にもなっております。どちらを信用するべきか、火を見るより明らかであると思います。そしてクオーターバックをつぶすんで出してください、やらなきゃ意味ないよ、は立派な指示であります。

 また試合中、観客席にまで聞こえてきたという、当該選手は監督の言うとおりにやったんや、というチームメートの檄は、クオーターバックをつぶせ、が内田監督からの指示であったこと、そのことはチーム全員が知っていたことの証左であると言えます。そしてだからこそ当該選手の最初の反則行為のあとも、日大側サイドラインは、不自然なほど冷静で淡々としていたのであり、第1プレーでいきなりパーソナルファウル、15ヤードの罰退を犯したというのに、監督もコーチも当該選手を下げようとしなかったのであります。

《1プレー目からクオーターバックをつぶしにいけ、が、試合出場の条件だったのか》

 

 3つ目。1プレー目からクオーターバックをつぶしにいけ、が、試合出場の条件だったのか。これも当該選手と、内田監督および井上コーチで言い分が異なっています。しかし宮川選手が5月3日から5日の練習で、レギュラー選手が行うスクリメージやウォークスルーなどの練習から外されていたこと。試合当日のスタートメンバー表に当該選手の名前が載っていなかったこと。ところが、当該選手が内田監督に直々に、クオーターバックつぶすんで出してくださいと言いに行ったところ試合に出られたこと、試合前に井上コーチがわざわざ当該選手のところに行き、できませんでしたじゃ済まされないからな、と念を押したこと。および当該選手が1プレー目から強引に関学クオーターバックに突っ込み、まさにつぶしにいったこと、等々を考えると、1プレー目からクオーターバックをつぶしにいけという指示は、当該選手は5月6日の関学大戦に出場するための条件としてされていたこと、と考えるのが、われわれの日常の経験則に照らして合理的であります。

 なお規律委員会が入手した情報の中には、試合前日、または前々日の試合終了時のハドルの際に、内田監督がQBをつぶしてこいと言っていた、これは皆が聞いていたとその人は言っています、という証言もあります。ただ、当該選手が5月22日の会見でそのような発言はしなかったので、規律委員会もこの事実は認定していないが、それが真実である可能性は決して低くないと考えております。

 

 

《内田監督は当該選手に、やらなきゃ意味がないよと言ったのか》

 

 もう少しです。すいません。内田監督は当該選手に、やらなきゃ意味がないよと言ったのか、内田監督は規律委員会のヒアリングでも記者会見でも一貫して私からの指示は一切ないと供述し、この、やらなきゃ意味ないよ、発言については、記者会見で確かに当該選手が来たが、彼が何を言っているか、正直分からなかった。近くというか3メートルか5メートルのところまで来て、帰っていったのは記憶している。そのときの会話はなかった、などと不自然極まりない供述をしています。

 試合メンバーから外された選手が、やはり自分を試合に出してほしいと監督に直訴するとき、監督が聞いておらず、返事ももらっていないのにそのまま帰っていくでありましょうか。そのようなことは、われわれ経験則から照らし合わせてあり得ません。ここに如実に表れているように、本件に関する内田氏の発言は、自身の関与に関連するものについては、おおよそ全てに信用性がないと規律委員会は判断します。

 また、これは宮川選手による説明と不一致ではないが、最初の反則行為のあと、なぜすぐに日大監督、コーチは、宮川選手をサイドラインに下げなかったのかも疑問点であり、日大側の主張の真偽を検討するに当たり、重要なポイントであります。この点につきまして、内田監督は規律委員会のヒアリングでも記者会見でも、ボールを見てしまって、宮川選手のことは見ていなかったと供述しています。規律委員会に対してはちょうどあのプレーのときにインカム、つまりヘッドホンですね、ヘッドホンを落としてしまって、2回目の反則も含めて見ていないし、コーチらが当該選手の反則について指摘していた声も聞くことができなかった、とまで付け加えました。

 ところが、内田監督がパスの行方を追うことなく、視線を当該選手のほうに向けてその動きを追っていたことは映像でも確認できます。また、映像では内田監督が落としたインカムを拾うような動作は認められておりません。これらの事実から規律委員会は当該選手の最初の反則行為を見ていなかったとする内田氏の供述は、虚偽であると判断します。

 ではなぜ内田監督は、あるいは他のディフェンスコーチたちは最初の反則行為のあと、当該選手をサイドラインに下げなかったのか。それは内田監督が、それでいいんだ、反則だっていいからもっとやってみなと容認していたからにほかならないというものでございます。

 大変長くなりましたけれども、われわれが調査した内容については以上となります。何かご質問があればよろしくお願いいたします。

 

◉ 質 疑(途中まで)

 

司会:はい。それではお待たせしました。時間を押しまして申し訳ございません。報道の皆さまからご質問をお受けしたいと思います。挙手の上、御社名をおっしゃってからお願いいたします。じゃあそちらの白いシャツの方。はい。

 

《内田前監督、井上前コーチは会見でうそを言っていたのか》

 

フジテレビ:すみません、フジテレビの田中と申します。よろしくお願いいたします。連盟のじゃあ判断としまして、今回内田前監督、井上前コーチのほうからけがをさせろという意味の指示はあったという判断、そして会見などではうそをついていたという判断になるんでしょうか。

森本:はい、そのとおりです。ご紹介させていただいた内容のとおりでございます。はい、そのとおりでございます。

フジテレビ:実際にうそをついていたということも踏まえた上で今回いわゆる永久追放となる除名という判断でしょうか。

 

森本:今、ご紹介させていただいた内容を事実認定そしてそれに基づいた判定をさせていただきました。

フジテレビ:実際にこれはもう本人、当人たちのほうには伝えているんでしょうか。

森本:本人たちのほうには伝えております。

フジテレビ:それぞれの反応といいますかコメントがもしあれば最後にお聞かせください。

森本:大変申し訳ございません、私は渡したときにはおりません。別の者が渡しておりますのでちょっと本人たちの反応については分かりません。

フジテレビ:というのは紙を渡して?

森本:はい、紙とその内容をきちっと本人たちにお伝えしたということです。理事会が終了したあとですね。

寺田:ちょっとすいません、ちょっと補足します。理事会が終わったあとに日大の関係者の方がいらしてたので紙を渡しているんですが、先ほど森本のほうから申し上げましたように、除名に関しては社員総会マターなので、社員総会の決議が出るまではまだ決定じゃないんですね。なのでまだ正式なものではないということで、口頭で伝えてあるだけです。除名に関して。

フジテレビ:本人に直接口頭で伝えたと。内田。

寺田:日大の管理者の方が来ていたので間接的に伝えていると。

フジテレビ:ごめんなさい、あとシステム的な問題で、これは本人の不服申し立てとかそういった機会というのはあるんでしょうか。

寺田:あります。

フジテレビ:どういった手続きがあるんでしょう。

寺田:そんなに難しい話じゃなくて。

男性:すみません、マイク。

寺田:ごめんなさい。手続きはあります。いわゆる裁判でいうところの上訴に当たるような形で、不服申し立てをすることができる。いわゆる裁判の上訴に当たる形で不服申し立てをすることができるというふうに連盟の規定の中にありますので、細かいことは連名の規定には書いてありませんが手続きはあります。

司会:それでは次のご質問。じゃあこちら最前列の右側ですね。

《重い処分の理由に前監督、前コーチが真実を話していないということも含まれているのか

テレビ朝日:テレビ朝日『報道ステーション』の平石と申します。前監督、前コーチは本当のことを話していないというふうな事実認定をされたということですが、そのことも今回の重い処分の理由になっているんでしょうか。

森本:はい、そのとおりです。

テレビ朝日:マイクをお願いしてよろしいですか。

森本:そのとおりでございます。われわれが事実認定したことと、あくまでも自分たちはやっていない、指示していないということの乖離も含めての判定になります。

テレビ朝日:事実認定の話を聞いている中で内田前監督は絶対服従なんだと、それに井上前コーチも応じていたという話でした。処分につきましては内田前監督、井上前コーチ共に除名という永久追放に当たるものだと聞いております。井上前コーチについての処分が重過ぎないかという話はなかったんでしょうか。

森本:今日の理事会の中ではそのことについては出ておりません。実際に彼に指示したのは、指示したというか直接に日々コーチとして携わっていて彼をそこに追い込んだ大きな原因となっているのは井上コーチにもかなりの大きな原因があります。しかも彼は高校で監督をやっていて、彼と一緒に入部してという、当初頼れる先輩としていたにもかかわらず急変して内田監督の指示に従うようになって、そういうようなことでは責任が重大だというふうに思っております。

テレビ朝日:今日の会見自体が開始がだいぶ遅れましたけれども、臨時理事会が相当長引いていましたがどういった意見が出たりしたんでしょうか。

森本:今日の理事会の中では、やはり学生のためにこの処罰が本当にいいのだろうかというところでいろいろ意見が出ました。実際に今回起こった当該選手のことに関しては映像にある事実であり、それを指示したというのは今回の事実認定の中から処罰した関係者というものがあります。その中で関係を、それが分かっていながらとはいえ、それに従わざるを得なかったチームメートや容認せざるを得なかったチームの雰囲気みたいなものもあるのかもしれないと思いましたが、彼らの出場機会を本当に奪っていいのだろうか、彼らの将来はどうなるんだろうか、また当該選手の未来もどうなるんだろうかということに関してはもろもろ意見がありました。

テレビ朝日:最後になります。今回の処分の決議については全会一致ということでよろしいんでしょうか。

森本:いえ、20名の理事がおりましたけれども20名中16名が賛成、4名は反対という決議でございました。

テレビ朝日:ありがとうございました。

司会:ありがとうございます。それではそちらの眼鏡を掛けた白シャツの方ですね。

《今回のプレーがアメフト界に与えた影響について》

読売新聞:読売新聞の石井と申します。先ほど事実認定のところなんですけれども、マル2番のところですね。つぶせは監督の指示だったというところについて内田監督は会見や規律委員会の調査に対しても一貫して私からの指示は一切ないと言っていると。対して井上コーチについては会見で指示はなかったという説明だったと思うんですけれども、規律委員会の調査には指示はあったというようなことを言ってるんですか。

寺田:井上コーチは皆さんもご存じのとおりだと思いますけれども、クオーターバックをつぶしに行けという趣旨の発言はしたって確か認めているはずですよね。ご質問は、すみません、趣旨が。

読売新聞:つまり井上コーチだけ会見で指示はなかったみたいな説明だったのでちょっと勘繰ってしまって、つまり規律委員会の調査には実は指示はあったんですみたいなことを言っているのかなと思ったんですけど、そういうことはないっていうことですね。

森本:すみませんそういう意味ではですね。

読売新聞:そういう意味ではないです?

森本:監督もコーチも会見で言っていることとわれわれに言っていることは変わりません。

読売新聞:分かりました。それと今回、当該選手と内田監督、井上コーチの証言の食い違いについて、経験則とか合理性からほぼ全て選手の言い分が正しいと認定されていると思うんですけれども、例えばほかの同じ話を聞いてたという別の証言とか、あとは客観的な証拠みたいなそういう認定を裏付けるようなもので、言える範囲で構わないのであれば教えてください。

森本:今回先ほども申しましたように、この期間で約20名の関係する方からお話を聞きました。で、その中であのときの断片的に、また一部全体も含めて見ている、聞いているという方々からのコメント、それぞればらばらの立場から発言している内容をほぼ当該選手があの記者会見で言った内容と一致していたということでございます。

読売新聞:分かりました。最後に理事長にお聞きします。今回のプレーがアメフト界、今回学生連盟でありますけれどもアメフト界に与えた影響と、また今回の反則行為が、これ単なる反則というものなのかもしくは例えば反則を超えた犯罪行為に近いものなのかとか、どういうふうな認識を持ってらっしゃるか教えてください。

柿澤:はい。すでに当連盟あるいは所属する各校にフットボールは非常に危険なスポーツなんじゃないのかとか、ああいうことは日常茶飯事行われているのはひどい、スポーツと呼べないようなそういう競技なんですかという問い合わせとかクレームをすでに受けておりますし、また大学でフットボールをやりたんだけど、あるいはうちの子にやらせようと思っていたんだけれどもこんな危険きわまりないスポーツなんかやらせるわけにはいかない、あるいは高校生で大学行ってやろうと思っていたんだけどやめようかな、もう夢まで捨て去ってしまったほどの影響、これはもう本当に計り知れないものでございまして。いや、そうではないんです。フットボールはとてもコンタクトスポーツでありますから、厳しい面はあるかもしれませんがフェアプレーの精神とルール順守といったことの慣用によって、これは非常に楽しい興味あるスポーツになり得るんだということをやっぱりもう1回皆さまに対してアピールしていく必要はあるかとは思います。

 プレー自体につきましては、それはもう、特にフットボールを経験した者にとってみればあれはフットボールではありません。フットボールのタックルではありません。これはたぶんフットボールを経験した者なら誰もがそう認めると私は信じております。

司会:では次のご質問。松川さん。最前列のそちらの方ですね。

《当該選手と監督、コーチのヒアリングはいつ行われたのか》

フジテレビ:フジテレビの木村と申します。規律委員会のヒアリングについてなんですけれども、記者会見が当該選手と日大側と5月22と23なんですけれども、当該選手と監督、コーチのヒアリングはそれよりもどのくらい前に行われたのかというタイミングは結構重要かなと思ってまして、いつ行われたものでしょうか。

寺田:まず選手のほうは、選手ご自身の記者会見の中でもおっしゃっていたかもしれませんが、事件があった試合の翌週の日曜日でしたか。月曜日か。14日だったと記憶しますが、に、まず話を聞いております。そのあともう1回その次の日曜日に話を聞いております。内田監督、もうこれ言っていいのかな。

 内田監督からお話を最初に伺ったのは16日だったと記憶します。確か関学さんに対する回答期限との関係でそれをやるまではまだ話ができないという話で、それをしたあとにお話を伺ったと記憶しております。

フジテレビ:当該選手と日大監督、コーチが会見するに至ってしまったという事実があるわけですけれども、規律委員会の皆さまとしてはそれよりも早く報告を出すべきだったのか、この辺りの責任についてはどう感じていますか。

森本:もちろん早くやっぱり結論を出して早く解決をしたいという気持ちはありましたけれども、やはり本人たちがやってないと、やった、やってないというような中ではかなり周りの多くの人間からいろんな証言を集めて今日発表させていただいた内容に至るまで、時間を要してしまったということでございます。ただここに至るまではやはりすぐに何か予測とか推測で何かを出すというわけにいきませんでしたので、本当に皆さまには申し訳なかったんですけれども、必要な時間であったかというふうに思っております。

フジテレビ:ではすみません、最後に1点だけ。最初に規律委員会の存在意義として実行力のある再発防止策とおっしゃっていましたが、規律委員会の方々が考えてらっしゃる、今後、二度とこのような事件が起こらないためには具体的には実行力のある再発防止策はどういったものがありますか。

森本:再発防止策につきましては正直具体的にもうこれをやるんだというものがこの手元にすぐにあるわけでありませんが、例えば学校の学生たちに抜き打ちのアンケートをさせていただくですとか、例えば今、連盟が開催させていただいている安全セミナーの中に今回の事例を紹介して、それが例えばいじめのようなものも含めてきちんと対策を図るですとか、あとは日本協会のほうでも話が出ていると思いますが、何かそういうことがあった場合の相談窓口を、ホットラインをつくるとかそういうことは協会とも、日本協会のほうとも連携しながら早急につくっていきたいと思っております。

フジテレビ:ありがとうございました。

司会:それではご質問は前の方とかぶる内容につきましては避けていただきまして、あとお1人さまのご質問は2つまでとさせていただきたいと思います。マツカワさん、その後ろの女性の方。

「いじめ」とか「はまる」のような言葉 通常の指導の範囲を超えているのではないか》

日本テレビ:『NEWS ZERO』の小正と申します。試合前までの一連の流れの中で監督のいじめとかはまるといったような言葉がありました。これは通常の指導の範囲を超えているという認識でしょうか。

森本:今回の危険なタックル、あってはいけないああいう反則行為を見れば、やはりあってはいけない、指導としては良くなかったんじゃないかというふうに、良くないというふうに思います。ただ、スポーツの中においてある程度試練を与えるですとか厳しくすることによって選手が成長するということも事実であります。そういう意味で、そういうこともありますが、やはり心のケアという意味であの選手を最後までやっぱり追い込んでしまったことに関しては、本当に指導者として不向きであるとしか言いようがないと思っています。

日本テレビ:続いて選手への処分についてなんですけれども、出場資格停止解除の条件というのも付けられています。この処分というのはどのような意図が込められたものなんでしょうか。

森本:選手でよろしいですよね。選手についてはやはりまずはあのクオーターバック、関学のクオーターバックの選手にけがをさせてしまった。しかもそれが通常のスポーツ、アメリカンフットボールのルールの中ではまったくない、ルールから外れたことでタックルをしています。それをやったのは彼本人であり、どんな圧力があったとしてもそれは許されることではないというふうに思います。

 ただ、先ほども申しましたが彼は、名前を出し顔を出しあのような謝罪会見をし、二十歳は超えておりますが若いながらに社会的な制裁はすでに受けたんではないか。また再起のチャンスを彼に与えないということは教育をモットーとするわれわれ連盟としてはあり得ないんじゃないかということで、先ほどのような処分を考えました。

日本テレビ:復帰の可能性があるということですか。

森本:復帰の可能性はあります。

日本テレビ:ありがとうございます。

司会:で、それでは後ろの方どうぞ。

《日大など他の調査結果を待たず処分内容を出した意図について》

TBS:TBSテレビ『ビビット』の上路と申します。よろしくお願いします。今回なんですけれども、今日大側そしてスポーツ庁側も調査を進めている段階、さらには警察側も調査をしているという状況の中で、いろんなところの調査結果を待たずにどこよりも早くまずこの処分の内容を出したというのはどういう意図がおありなのかを教えていただけますか。

森本:まずは日大さんが所属をされている当連盟として、また関学との試合を主催した主催責任ということからできるだけ早く原因を追及してその事実に認定したものを処罰を出すということはわれわれの義務であると思いましたので、できる限り早くしようということから今回そうさせていただきました。

TBS:で、今回内田前監督、井上前コーチに出されました除名処分ということについての質問なんですが、今まで連盟の中でこういった過去に除名処分という処分を出したことがあるのかどうか。で、この処分の効力といったらちょっと語弊があるかもしれないんですが、今回関東学生アメフト連盟ということで出しているものであって、例えばなんですがほかの地方に行ったらまた監督として復帰することができてしまうものなのか、その除名処分についてちょっと最後に伺わせてください。

森本:過去はないそうです。ありません。それからこの影響力というところでございますが、関東大学アメリカンフットボール連盟内における処分でございます。

司会:新聞社の方でいきたいと思います。じゃあ日経の土田さんどうぞ。

《シーズン終了までが処罰期間だが、それ以前の解除もあり得るのか》

日本経済新聞:すみません、日経新聞です。あほみたいな確認なのかもしれないんですが、この宮川君とフェニックスのただし書きというのは、シーズン終了までという処罰期間になってますけど、それ以前の解除も、例えば今年度中の解除もあり得るという解釈でよろしいんでしょうか。

森本:その解釈で結構です。

日本経済新聞:ということはひょっとして、リーグ戦にもフェニックスが出てくる可能性はあるということですね。

森本:はい、可能性はあります。

日本経済新聞:あとそうすると、チームが戻ってきてしまうとあれなんですが、仮にシーズンに間に合わない、あるいは今シーズンが出番が、出場機会がないようなケースの例えばチームへの救済措置みたいなものを、監督会ではオールスターゲームへの参加みたいな表現もあったわけですが、そんなところも連盟としては今後考えていくことはあり得ますか。

森本:それはもしわれわれの例えば先ほどの処罰の中で、検証委員会を立ち上げ、その検証委員会が確認したものを理事会に出すと。理事会で承認されればということでありますが、それが承認されなかった場合ということをおっしゃっているということですよね。承認されなかった場合は、それは出場の停止ということになりますので不戦敗ということになりまして自動降格ということになります。

日本経済新聞:すみません最後1点だけ。リーグ戦、例えば対戦カードを決めなきゃいけない期限はあると思うんですが、いつくらいまでならそういう組み合わせの決定なりに間に合う期限になるんでしょうか。

森本:試合会場のこともあります。それからもろもろ発行物やなんかのこともありますので、まずは当然その試合があるということを前提にまずは用意はします。

司会:それではその直前の前の方へ。

《監督、コーチ、当該選手、日大チームの処分がそれぞれ量刑になった理由》

共同通信:共同通信のカ*ヤです。それぞれに認定した事実だと大変よく分かったんですけれども、3人、森コーチ、井上コーチ、内田監督それからあとそれに加えて宮川選手、フェニックスへの処分、それぞれの量刑となった理由をそれぞれ教えていただけますか。

寺田:では私から回答します。まずじゃあ選手、宮川選手ですが、先ほど委員長からもお話がありましたけれども悪質な反則プレーをしてしまった本人であるということですよね。それは動かない事実です。いかなる事情があったとしてもフットボール選手としてあのタックルはしてほしくなかったというのがあります。というので1年間っていいますか今シーズンですか、今シーズンの公式試合出場停止が原則です。ただ、先ほども話がありましたけれども、社会的な制裁を受けているですとか、実際真摯に反省しているという様子、見受けられます。等々の事情を組んで、先ほど話に出ましたようなただし書きの条件を満たしてくれたならば連盟と理事会の承認というのはもちろん条件になっていますけれども、それがあれば出場資格停止を解除してあげようと、まずそれです。

 それから監督と井上コーチは同じ除名ですけれども、これも先ほどちょっと話、出てましたけれども、悪質なタックル行為はいってみれば私たちの認定では指示があってやったものであると。本人にはやらないでほしかったんですけれどもやらない自由が、本人としてはなかったっていう話ですよね。やらない選択肢はなかったって確か会見でも言っていましたけれども、そういう状況に追い込んだこと、そういう状況に追い込んで、かつ相手の選手をけがさせるようなプレーをしろと指示したこと。これは繰り返しになりますけれどもアメリカンフットボールにおいては許されることではございませんので、やっぱ指導者としてその指示をしたということは指導者失格であると判断しました。

 プラスこれはそれほど重要ではないですけれども、やはり私どもの調査もそうですし皆さまに対する会見の中でもそうですが、私たちの判断かもしれませんけれども事実を正直には語っていただいてないなという印象も受け、それが決定的なものではないんですけれども除名という判断に至りました。

 井上コーチも同じですね。先ほどどなたかの質問で、いじめだったのかとか指導を超えるものだったのかという質問がございましたけれども、客観的に見て厳しい練習であったとしても、それが選手に対する愛情とか選手の人格を尊重するとか、そういう下において行われていたのであるならばそれは厳しい指導と呼べるのかもしれません。ただ、私どもが調査した範囲内のことではありますけれども、どうもそういう選手の人格を尊重してとか、選手に対する愛情を持って行われていたのではないのではないかと、そういうふうに認定しました。そんなことも含めて除名ということになっています。

 森コーチは、私どもが聞き取り調査をした範囲でではありますけれども、選手に対して指示をした、相手QBをけがさせろと指示をしたそこの側面において直接関わってはいなかったようです。本当のことは分かりません。ただ私どもが調査した範囲においてはそこはどうしても分からなかったです。指示系統としては監督、井上コーチ、本人ということになっていまして。ただ、前日ないしは前々日の段階で森コーチもそういう指示が出ていることについては知っていたのではないかという認定です。で、そうであるならば、ディフェンスコーディネーターとしてそもそも彼を試合に出場させてはいけないわけですね。スターティングメンバーもともと外してたんです。外してたんですけれども結果出るということを容認してしまったわけで、まずそこが指導者としてよろしくないという点。

 それからもう1つは、1回目のファウルのあともちろん選手を1回交代させなかったということもありますし、2回目のファウルのあとにこれは先ほど委員長からの事実認定の中でも出ていましたが、審判からあの91番ひどいねと、なんとかしてよっていう、これは審判は変えろとはなかなか言えないんですよね。で、そこでなんとかしてよっていうのは精一杯の審判としてのメッセージがあったわけなんですけれども、それをディフェンスコーディネーターとしてはそれを分かった分かったって言いながら下げなかったわけです。

 この辺りのことなどを捉えて、やっぱりあと、で、その結果重大な反則が、それは反則の前ですが、要は一連の行為はそれもそういうところでも関係しているということで、除名ではないですけれどもその1つ下の段階の登録抹消という判断にさせてもらいました。それからチームに関しては先ほど、これはチームに関しては先ほど委員長からお話差し上げたので、そのとおりです。

共同通信:すみません、関連してもう1点だけ。森コーチなんですけれども資格剥奪というのはこれを資格回復する可能性はあるんですか。

森本:はい。可能性という意味ではあります。

共同通信:何か、どのような状況を満たしたときとかそういうものはあるんでしょうか。

森本:明確な規定はございませんけれども、今回のこのような内容、事を発生させたという意味では、ただただ戻ってきますよということで登録をすれば戻れるというものではないというふうに認識しております。

司会:それではその前の方どうぞ。

《今日日大の学生が声明文を発表、理事会での影響は?》

フジテレビ:すみません、フジテレビの「プライムニュース α」の安宅と申します。今日日大の学生が声明文を発表しました。非常に真摯にアメフトに向き合う姿勢が伝わるものだったのですが、その声明文の内容が何か今回の理事会での判断に影響したのか。判断に影響はなかったとしても理事会の中でこの声明文に関する話が出たのかどうか、どういったことが言われたのか、お答えをお願いできますか。

森本:声明文は今回の決断には反映しておりません。そしてまた、なんでしたっけ、影響したのかどうか。

フジテレビ:そういったこの今回の声明文に関しての話が理事会では出たんでしょうか。

森本:すいません、特に出ておりません。

フジテレビ:では、今回のこの学生の姿勢、声明文をどのように受け止められたのか、お三方、皆さまにお聞かせ願いできますでしょうか。

森本:やはり今回のことは選手も、全ての人じゃないと思いますけど知っているというような、知ってはいたということを言っている選手が何人かいました。でも止められなかった。起こってしまった。改善して新しいフェニックスをつくっていきたいという確か内容だったと思いますけれども、それについては今後復帰をする、復活をする条件である中の1つとしてわれわれとしてはまずは受け止めて、それをどういうふうに判断するかも、すみませんそういう意味では今日発表されていますので判断しきれませんけれども、彼らの声としてしっかり受け止めていきたいと思います。すいません。

フジテレビ:理事長もお願いできますか。

柿澤:今日発表された、知らされたばかりのことなので具体的にこうだというふうなコメントはなかなかしづらいんですけれども、立場っていうかわれわれとしては学生の気持ちに寄り添う形で理解をしていってあげたいというふうには思っております。

フジテレビ:ありがとうございました。

《内田氏が現職の人事担当の常務理事にとどまった場合、資格回復を認められないことはあるのか》

司会:それではサンケイの田崎さん。

サンケイスポーツ:サンケイスポーツ、田崎です。すみません、まず1点、日大の復帰条件としてチーム改革等を断行してというふうにありますが、これちょっと仮定の話も含むんですが、このあと日大のほうでも第三者委員会の調査が行われます。その結果がどうなるかにもよりますけれども、内田さんが人事担当の常務理事という現在の役職にとどまった場合、監督の選任等々にかなり力を持ち続ける可能性が残るわけですよね。そういう状況になったときには、年度内あるいは年度を超えても資格回復を認めることはできないというようなことはあるんでしょうか。その辺どのような見解をお持ちなんでしょうか。

森本:検証委員会のまずは立ち上がってないことと、それから復帰に向けた条件というのをまだ出しておりません。そういう意味では先ほど今おっしゃられた内田さんが学内で力を持っていることについて復帰の条件がそれによって駄目かどうかということも今、すみません、この時点ではお答えできないというのが回答になります。

《処分解除がリーグ戦出場のための選手登録期限のあとになった場合、復帰は認められるのか》

司会:The Japan Timesさん。

The Japan Times:The Japan Timesの池沢です。2点お伺いしたいことがあります。学連に加盟している学校が、チームが、リーグ戦に出るためには選手登録、コーチ登録の期限というものがあると思うんですが、宮川選手それから日大フェニックスがこれらの資格、出場停止処分を解除される条件を満たしたのがその期限よりもあとになった場合、これは復帰が認められるのかということが1点。それから今後人選が行われるという検証委員会ですけれども、この検証委員会に監督界のメンバーもしくは監督界の代表が会える可能性があるのかどうかをお願いします。

 

森本:やはりリーグ戦が始まるのが9月です。それを超えてそのあとになってということであれば、これは難しいのでは、今年度のチームの復帰は無理なんじゃないかと思っております。それからもう1つのご質問の検証委員会の中に1部リーグの監督の皆さんがメンバーとして入る可能性があるかということでございますが、そういう意味では日大が所属するリーグの中にいらっしゃる監督としてご意見を伺いたいという気持ちはあるのですが、やはり自チームの利害関係に関係するということでちょっと考えにくいのではないかなというのが、すみません私のこれは個人的な、まだメンバー決めてませんからなんとも言えませんが個人的な意見です。

 

司会:それでは小佐野さんどうぞ。

《日本アメリカンフットボール協会の国吉誠会長は今日の協議に参加していたのか》

毎日新聞:恐れ入ります。毎日新聞の小佐野と申します。2点、伺います。まず学連の理事、副理事長が、日本アメリカンフットボール協会の国吉誠会長が副理事長でいらっしゃると思うんですが、今日の討議に国吉会長は参加されていたのかどうかということ。それでもし参加されていたとしたら、その16対4というふうに言われたというお話があったんですが、その中でどちらに投じられたのかということを差し支えなければ聞きたいということ。

 それともう1点です。先ほどから何回かお話に出てると思うんですが、6月に大学世界選手権、7月にU-19世界選手権がございます。6月の大学世界選手権は日大の選手およびコーチがコーチと選手にそれぞれ選ばれておりますが、この出場資格について、今回の理事会で何か影響を与えるような討議などあったのでしょうか。この2点、お願いいたします。

森本:はい。1点目の国吉さんでございますが、本日の理事会には参加しておりません。また議決権も棄権をされているということでございまして、投票の1票には入っておりません、というのが1つです。

 それから2つ目の件に関しましては、まだ検討がされておらず本日の理事会の中でも話題は出ておりません。以上です。

司会:じゃあお隣の方、どうぞ。

 

《内田前監督、井上コーチそれぞれ何回、聞き取り調査を行ったのか》

日本テレビ:すいません、日本テレビ『スッキリ』大竹と申しますが、聞き取り調査で、これは内田前監督、井上コーチそれぞれ何回、聞き取り調査を行って、時間的に言うとだいたいどれぐらいの時間をかけて聞き取りを行ったのか教えてください。

森本:監督について、それから井上コーチについても1回ずつです。ただ時間は1時間から2時間、2時間強だったと思います。

日本テレビ:日大関係者の中には現役の日大部員ならびにコーチも含まれているんでしょうか。

寺田:含まれていると言いましょう。これ以上は言えないです。

日本テレビ:これ以上は言えない。もし言えたらで結構なんですけれども、宮川選手があのような反則行為を行いましたけれども、宮川選手がけがをさせるつもりであることを知ってた部員もいたということになりますか。

 

寺田:宮川選手がけがをさせるつもりだったという、その内心の部分を知ってたかどうかというのは、ちょっとなんともあれなんですけれども、言ってみれば表現はちょっとあれですけども、要するにけがをさせてしまえというニュアンスの指示である、つまり宮川くんとしてはそう受け取った、そういう指示であると受け取ったということをほかの部員で知ってる人はいたはずです。

日本テレビ:つまりは宮川選手と同じ認識である部員もほかには何人かいたということでしょうか。

寺田:そういうことですね。

日本テレビ:分かりました。最後にすいません、これは日大も第三者委員会の設置の準備を進めているというお話をちょっとお伺いしたんですが、その辺りの話は聞いていらっしゃいますでしょうか。

森本:日大が第三者委員会を立ち上げるということは伺ってますが、その詳細についてはまったくこちらのほうでは存じ上げておりません。

日本テレビ:これはつまり関東学連の今回の調査というのは第三者委員会的立場としての調査ということになりますか。その辺の立ち位置を教えていただきたいんですが。

寺田:はい。第三者的、第三者っていう言葉は非常に曖昧な部分があると思いますけれども、先ほど冒頭で委員長が規律委員会の目的等々を述べさせてもらいましたが、あの悪質なといいますか、ひどいパーソナルファウルの原因を究明し、その再発防止策とか、選手や団体の処分を決めると。そういう文脈においては日大さん側でも関学さん側でもないわけであって、特に利害関係が連盟のほうとしてあるわけではございませんから、その意味では第三者的だったのかもしれません。ただ第三者だと言い切るつもりはないです。

日本テレビ:なるほど。最後にごめんなさい、じゃあ学連としては日大側にも検証委員会なのか第三者なのかは分かりませんけども、それの設置をした上で真相究明を求めるという立場でよろしいでしょうか。

寺田:そうですね。日大さん側が自発的にそういうふうに発表されてますので、それはぜひそうしていただきたいと。

日本テレビ:調査結果はなんかしらの何か参考材料みたいなものにはなるんでしょうか。それを何か期待している部分っていうのはあるんでしょうかね。

寺田:どちらの調査結果がどちらの参考。

日本テレビ:日大のいわゆる検証チームなのか、調査委員会なのか分かりませんが、真相究明を望むわけですよね。その結果っていうのは学連にとっては何かしらの何か材料として希望を持っているのか、その辺をどう捉えているのか。

寺田:今回の、要するに規律委員会として何があったのかを限られた時間ではありましたが明らかにし、処分を決めると。それに関しては後日、日大側の第三者委員会で何かが明らかになったからといって変わるものではございませんので、そういう意味では特に日大さん側の第三者委員会に期待するというものではないですが、今後、そのチームに対するただし書きの条件がございますよね。それを検討するに当たって当然、日大さん側が独自に調査された内容を踏まえた上で再発防止策ですとか、今後のチームの改善策ですとかをつくってくださるはずですので、そう期待してますので、その文脈においては期待してます。

司会:こちらの会場は11時にエレベーターが止まりそうだと。誠に申し訳ございませんが、あとご質問お2人、3人で、お1人さま1問だけお願いします。有馬さん、どうぞ。

《日大チームの試合復帰について》

TOKYO MX:「MX NEWS」の有馬です。よろしくお願いします。先ほどのご説明の確認ですが、チームとして日大フェニックスが試合に復帰できる状態になった場合、解除された場合ですね、今回の処分が。リーグ戦の最初に間に合わなければ、すなわちリーグの途中で解除された場合でも今シーズンの試合はできないという判断で間違いないでしょうか。途中復帰ができないということが、すでに決定されているのならば。もしくは今、検討中で例外措置として途中復帰できるように準備しておいて、最初の何試合かを不戦敗扱いして途中から復帰することがあるのかどうかと。

 その際におそらく日本大学は強いチームだと予想されますので、対戦せずに不戦勝になったチームと対戦して敗れたチームに不公平性が生じると思います。そのための準備が今からもしありましたら教えていただきたいです。

森本:そうですね。先ほど私は9月からシーズンインがということで言いましたが、一般的にはやはりそこに間に合わなければ復帰というのはないというのが一般的な話だと思います。ただ今、ご指摘がありましたように、何かルールを付けて不公平が起こらないようにリーグが運営できるのであれば、そういうこともあるかもしれませんが、言えば、まだ決めてないというのが結論でございますが、これから検討したいと思います。

司会:あとすいません、あと2人なんですが、新聞社の方。毎日さんどうぞ。後ろ。【質疑はここまで】

(出典:THE PAGEを一部編集)