2019.7.22(月)
日本に演歌、イタリアにカンツォーネ、フランスにシャンソン、アルゼンチンにタンゴ、ブラジルにサンバがあるように、ポルトガルには「Fado(ファド)」という民族歌謡、大衆歌謡がある。
ファドの意味は「運命」「宿命」。 Guitarra portuguesa/ギターラ(ポルトガルギター)、Viola/ヴィオラ(スチール弦使用のクラシック・ギター)、Viola Baixo/ヴィオラ・バイショ(低音ギター)での伴奏が特徴で、ユネスコの「人類の無形文化遺産」になっている。
ファドの歌い手をFadista/ファディスタと言い、その代表的存在がAmália Rodrigues(アマリア・ロドリゲス, 1920-1999)。 「Rainha do Fado(ファドの女王)」とも呼ばれている。日本の美空ひばりのような存在と言えば良いか。
70年代の独裁政権崩壊後批判を浴び氷河期を迎えたが、やがて再評価され、ヴァスコ・ダ・ガマらとともに、国民的英雄10人の一人として、いまリスボンの教会に眠っている。
代表曲は「Barco Negro/暗い艀(はしけ)」だが、今回のEvergreen Music通算1218曲目は「Meu Limão De Amargura」。別名「Meu Amor, Meu Amor(私の愛、私の愛)」。 歌詞を見ると悲恋の歌のようである。
結論〜あゝ、西欧(ポルトガル、スペイン)に旅したい(中欧、東欧、北欧には行った)。