2018.1.2(火)
JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)で我が県に来たイギリスの青年に英会話を習ったことがあり、彼にイギリスの勲章制度について聞いたことがあるが「良く知らない」とのことだったので調べてみた。
それによると、イギリスの勲章には、ガーター勲章(Order of the Garter)をトップに10種類ほどがあり、その1つに最もポピュラーな大英帝国勲章(Order of the British Empire / 1917年創設)が設けられ、次の5つのランク(等級)がある。
名称に「ナイト(Knight )」を称せられるのは、(1)と(2)のみで、男性ならサー(Sir。その配偶者は「Lady」)、女性ならデイム(Dame)の敬称を許される(英国籍者のみ)。
(1) Knight Grand Cross(男性)又はDame Grand Cross(女性)=大英帝国一等勲爵士、大十字騎士、略称:GBE(Grand Order of The British Empire)
福島県会津出身の秩父宮妃勢津子さま、常陸宮さまなどが受章
(2) Knight Commander(男性)又はDame Commander(女性)=大英帝国二等勲爵士、司令官騎士 略称:KBE/DBE(Knight / Dame Order of The British Empire)
チャールズ・チャップリン、エリザベス・テイラー、ビル・ゲイツ、エルトン・ジョン、カルロス・ゴーンなどが受章
(3) Commander=大英帝国三等勲爵士、司令官 略称:CBE(Commander Order of The British Empire)
エリック・クラプトン、スティング、デボラ・カー、蜷川幸雄らが受章
(4) Officer(大英帝国四等勲爵士、将校 略称:OBE(Officer Order of The British Empire)
ジミー・ペイジ、デヴィッド・ベッカム、トム・ジョーンズ、マーク・ノップラー、野田秀樹らが受章
(5) Member(大英帝国五等勲爵士、団員、略称:MBE(Most Excllent Order of The British Empire)
ビートルズの4人(但し、ジョン・レノンは1969年に返上、ポール・マッカートニーはさらに1996年に「Knight」の爵位を受け、2012年にはフランスのレジオン・ドヌール勲章(L'ordre national de la légion d'honneur)を、また2017年には(2)のKBE勲章を授与された。ジョージ・ハリスンは個人として2000年に(4)4等のOBEに推薦されたが、ポールとの比較で侮辱された気分だったのか、これを拒否している)、アデル、真田広之、C.W.ニコルらが受章。
ところで、新年の叙勲で、残るリンゴ・スターに「ナイト爵位」が授与されることになった(記事:http://www.mirror.co.uk/…/beatles-legend-ringo-starr-should…)。 ビートルズ・メンバーとしてはポール(1997年)に次ぐ2人目。今後、サー(Sir)の称号がつく。おめでとう。
前置きがだいぶ長くなったが、新年第1号の【Evergreen Music】は、リンゴの叙勲を祝して、ビートルズの「Strawberry Fields Forever」を。
この曲は、リヴァプール郊外にある救世軍が運営する戦争孤児院(児童養護施設)”Strawberry Field”(単数形)をモチーフにしている。
一昨日の大晦日に放映したNHKBS 世界のドキュメンタリー「サージェント・ペパー~ビートルズの音楽革命~」で紹介していたが、録音した複数の速度違いのテープを、テープデッキへ送る消費電力を変えることによってつなぎ合わせて出来上がった曲だという。 今はスマホアプリで簡単に編集できるが、当時の録音技術レベルを考えると画期的で、目から鱗の「技あり編集」だったのだ。
もちろん、リンゴの最大ヒット曲「Photograph(邦題:想い出のフォトグラフ)」もお年玉としてお付けしましょう。