2017.12.27(水)
今朝の朝日新聞「天声人語」は、この曲を引き合いに、「イントロ(前奏)」について言及していた。
耳にしたとたん、昔に引き戻される、そんなイントロが誰にも一つや二つ、あるのではないか、と。
でも米国の大学の分析では、1986年には20秒以上あったのに、2015年には5秒にまで縮まった。レコードやCDでなくネット購入の時代には、数秒で気に入らなければ簡単に別の曲に変えられるから、短めの前奏は、耳の争奪戦に勝つための工夫だろう、とも。
この曲のイントロ部分は約50秒。 イントロがあるからこそ、この曲の世界に引き込まれる。 日本の演歌などにもいいイントロの曲が多い。
しかし、最近の世相はイヤだね。 何事もすぐに結論を出そうとし、刹那的な判断と悪意の籠もった暴論が行き交うだけの、せちがらく乱暴な世になった。 何事も、前奏とか心のゆとりがなくちゃあね。
我が「常緑音楽館便り」シリーズで、いくつかのバージョンを紹介したけれど、改めて77年のライブ・バージョンで楽しみたい。 ♬ Hotel California / The Eagles(Video)
(追記)
日本の曲でイントロが長いのはこれ。約36秒。 ♬ ロビンソン / スピッツ(Video)
参考までに、この曲(?)のイントロは20秒です(笑) ♬ 石松三十石船道中 / 広沢虎造(Audio)