2017.9.21(木)
高線量の浪江町津島地区など居住困難地域を通る国道114号の自由通行が再開された。 利便性が高まる、復興を前進させるとの声を採りあげ、メディアはテレビも新聞も歓迎ムード一色だ。 便利になるのは確かだが、それでいいのか? 被曝防護の観点から冷静に捉える社は一つもないのか。常磐道、国道6号再開の時と同じ。 除染など現地事情が変わらないのだから、今通れるのだったら、最初から通れるはずだった。 なし崩しという風化・慣れ促進策へのメディアの共犯行為とは言えないのか。
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国道114号の自由通行再開 県道相馬浪江線と原町浪江線も制限解除
2017.9.21 福島民友
政府は20日午前6時、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域内で通行を制限している浪江町の国道114号と、同国道から南相馬市に通じる県道相馬浪江線、県道原町浪江線の制限を解除し、自由通行を再開。
帰還困難区域を通るため、自由通行は自動車のみに限定される。
自由通行は、国道114号の常磐道浪江インターチェンジ付近から浪江町に隣接する川俣町を結ぶ約27キロの区間。
県道相馬浪江線は国道114号から約400メートル、県道原町浪江線は同国道から約200メートルの区間が対象となる。同国道には携帯電話の不通区間があるため、非常電話や公衆電話が設置されている。
政府の調査によると、国道114号の約27キロの区間を時速40キロで走行した場合の積算被ばく線量は1.01マイクロシーベルト。道路車線上の空間線量の最大値は毎時5.53マイクロシーベルトで、平均は毎時1.85マイクロシーベルトとしている。同国道は2014(平成26)年12月に除染が完了している。