2013.8.2(金)
今日は「外国出身住民にとっての東日本大震災・原発事故を考える福島フォーラム」に出席。 全国の地域国際化協会、外国人支援行政担当者等約80人が参加しました。
あの震災・原発事故のとき、県内在住外国人県民は何を、どう考え、どう行動したのか、これまでマスコミでもあまり取り上げられることは少なく、盲点になっていました。 結果としては、意識・行動は実に様々だったことがわかりました。
たとえば、 ○ 母国総領事館の勧告に従い帰国した人、 ○ 県内他地域やさいたまスーパーアリーナ等を経て会津若松の仮設住宅に避難している人、 ○ 避難によるストレスを避け居住地で平常心を保とうと避難しなかった人、 ○ 子どもや義理の両親を考え大きな不安を覚えつつ避難できなかった人、 ○ 事故以前から原発の危険性を指摘し、しかし事故後は家族からの勧めを拒否し断固避難しないことを決心した人などなど。 それぞれに悩み、葛藤を抱えつつの行動をとったようです。
また、障がい者、高齢者、入院患者などのいわゆる社会的弱者だけでなく、外国人にとっても情報がほとんど入らず困難を来したこと、SNSの活用で補完したことなどが報告されました。
日本人はおとなしすぎる、もっと声を大きく上げるべきだという指摘があったことは大変気になりました。 なお、福島県内の在住外国人は、震災前のピーク時で約1万3千人、現在は約9600人と大幅に減少しています。