2016.12.25(日)
避難先の長野県白馬村から捜索に通い続ける大熊町の木村紀夫さんの次女、7歳の汐凪(ゆうな)さんの遺骨が見つかりました。 一部ですが、良かったです。 いいクリスマス・プレゼントになりました。 でも、ほんの一部。 木村さんは今後も捜索を続けるそうです。 現場は帰宅困難地域、しかも中間貯蔵施設という名の最終処分場予定地。 理不尽この上ありません。 東電社員も政府職員も一緒に探せ‼️(怒)
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娘待ち続けた5年9カ月、遺骨を確認 大震災津波
中日新聞 2016.12.25
福島県大熊町のがれきから九日に遺骨が見つかり、DNA型鑑定の結果、東日本大震災の津波で行方不明の同町の木村汐凪(ゆうな)さん=当時(7つ)=と判明した。大熊町は東京電力福島第一原発が立地し、今も全域が避難区域。避難先の長野県白馬村から捜索に通い続ける父紀夫さん(51)は「娘からクリスマスプレゼントを受け取った気がする」と話した。
紀夫さんによると、首とあご部分とみられる遺骨を、自宅近くのがれきから作業員が発見。鑑定で汐凪さんのものだと分かり、二十二日に福島県警から連絡を受けた。
汐凪さんが震災当日に履いていた靴も、二〇一二年六月に付近で見つかっている。「『ここにいるよ』とずっと手を振っていたのだろうと思うと、申し訳ない気持ちになる」と紀夫さん。
原発事故直後から全域に避難指示が出た大熊町では当初、警察や自衛隊も満足に捜索できなかった。「娘はなぜ六年近くも待ち続けなければならなかったのか。事故がなければもっと早く見つけてあげられた」と憤る。
津波で、汐凪さんの祖父王太朗(わたろう)さん=当時(77)=と母深雪(みゆき)さん=当時(37)=も犠牲に。汐凪さんだけが見つからなかったため、紀夫さんは立ち入り許可を得て仲間と自主捜索していた。「まだ一部が見つかっただけ。これからも捜し続けたい」と語った。