2016.10.14(金)
21世紀の最初の年、あの「9.11」の直後の10月に、東芝の1.8インチ大、5GBの容量を持つ超小型ハードディスクドライブを実装した「iPod」($399)が世にデビューした。
それまで我が世の春を謳歌していた「SONY WALKMAN」を完膚無きまでに叩き落とし、現在の「iPhone」全盛につながる最初の一歩だった。
私も、WALKMANはおろか、RioなどのMP3プレーヤーに飽き足らない思いを抱いていたので、iPodの出現に喝采の声を上げた記憶がある。
このiPodに、Apple CEOのスティーブ・ジョブズはビートルズと共にディランのほぼ全曲を入れていた。ディランの曲などは、15枚のCDのみならず、Apple共同創設者の盟友ウォズニアックと一緒にオープンリールで集めた海賊版を含む作品集まで収められていた。
2004年に、ジョブズはディランと会うが、あの饒舌なジョブズにしても、ディランの前では緊張してあまり口がきけなかったというから凄い。ディランはジョブズにとって「ヒーロー」だったのだ。
ジョブズはそのディランを説き伏せ、iPodのテレビCM に出演させた。
一方でジョブズは、以前1960年代初めに3年間ディランの恋人であったジョーン・バエズと1982年から3年間交際したことがある(バエズが14歳年上で子どもがいた)。ディランとバエズの関係を知っていたからつきあったのだと言われる。これは、案外知られていない。
今日の新聞朝刊は、各紙とも1面トップで、ディランがノーベル文学賞受賞の記事。 共同通信配信記事には、ディランとバエズの2ショット写真が載っている。
でも、ジョブズとディランとバエズ、この3人を相互に関連づけた記事も、またFBでも同様の投稿が皆無なので、あえて紹介してみた次第。
曲は、ディランがフォークからロックに転向したとして裏切りだと罵倒された(あくまで風説)因縁の曲。