2016.9.28(水)
9月都議会定例会冒頭、小池知事の所信表明演説。
のっけから豊洲新市場問題に言及した意気込み、その後の起承転結、言葉遣い等々、知事演説としては実に見事な仕上がり具合と言うほかありません。まさに小池劇場そのもの。
手前味噌・ナルシズム・自己陶酔型、北朝鮮並みの起立・拍手強要といった、お粗末過ぎる誰かさんの昨日の演説と比べると雲泥の差があります。
元同種のスピーチライターを長く務めた者として、今回の議会演説に限定しての評価ではありますが、小池さんに対し合格点を与えます。
これから議会での丁々発止のやりとりが楽しみです。
…と褒め称えつつ、あにはからんや、日本会議との関係、政治資金問題、東京への核配置発言など同意できない点が多く、小池さんを全面的に、手放しで支持したりしないところが、不肖・毒舌亭の毒舌亭たる所以であるわけでして。。。
(東京都のホームページに演説全文がアップされ次第、「ノート」に転載予定)
豊洲問題「責任明らかに」 小池知事が所信表明 就任後初の都議会
2016年9月28日 東京新聞
東京都の小池百合子知事は二十八日午後、就任後初めての都議会定例会に臨み、今後の都政運営について所信表明を行った。都が開設する豊洲市場(江東区)の盛り土問題では「誰が、いつ、何を決めたのか。責任の所在を明らかにする義務がある」と語り、信頼回復に取り組む決意を示した。
小池知事は約三十五分間の演説の冒頭で、豊洲市場問題に言及。「歴代の市場当事者が『知らなかった』と答える姿に、多くの都民が嘆息を漏らしたのではないか」と指摘し、情報公開の徹底や意思決定のあり方を転換する意向を打ち出した。
小池知事が都政運営の指針とする「都民ファースト」というフレーズも挙げ、都議会との関係について「なれ合いや根回しではなく、都民に決定過程を見えるようにすることが必要」と呼び掛けた。
四年後の東京五輪・パラリンピックに向けた準備では「もったいない」という考え方を軸に、施設整備や開催費用を見直し、都民に理解を求める意向を表明。多様性のある都市を実現する契機としてパラリンピックを重視するほか、被災地とともに歩む「復興五輪」に位置づける姿勢もあらためて打ち出す。
今回の都議会定例会には、保育所に入れない待機児童の解消に向け、施設整備などに充てる百二十六億円の補正予算案も提出する。小池知事は「待機児童の解消は、女性も男性も活躍できる東京の実現に向けた喫緊の課題」との認識を示すことにしている。