2016.9.28(水)
先日、世間様の流行からワンテンポ、ツーテンポ後れて「シン・ゴジラ」を観てきました。
あの3.12〜16の現実とオーバーラップさせ、政府・官僚組織の対応のいい加減さの描写に共感しつつ、娯楽映画としては、大いに楽しんで参りました。
ただ、現実世界でのあのときあのころ、フクシマで感じた、放射能という目に見えず臭いもせず不気味で得体の知れないものに対する強い不安、恐怖感というものが、映画ではゴジラという具体的なカタチに置き換えて表現したために感じることが出来ず、違和感が残りました。 何事も「見える化」するというのは、善し悪しですね。むしろホラー映画にした方が恐怖感を表現するのに適当だったのではと思います。
ひねくれ毒舌亭にとっては、むしろ出演していた石原さとみの分厚い唇(人はこれを「官能的」と言うらしい)とネイティブ並みの英語の発音だけが、妙に脳裏に焼き付き、つとに離れないのでありました、とさ。