2016.8.11(木)
内村航平クン、奇跡の大逆転金、おめでとう。 国民栄誉賞を検討してもいいね。 競ったウクライナのベルニャエフ選手の心意気にも熱い拍手を贈ります。
「僕は幸せだ。伝説の男と戦えて」
内村航平に敗れたベルニャエフが称賛【リオオリンピック】
2016年08月11日 The Huffington Post
リオ五輪の体操男子個人総合で逆転優勝した内村航平(27)に、記者から「審判の同情を買ったのでは?」と質問が出たことに対して、激戦を繰り広げた2位のオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)が「それは無駄な質問だ」と怒りを露わにする一幕があった。
ベルニャエフは、審判の判定に疑問を挟む余地はないとした上で「伝説の男と戦えたなんて最高にクールだ」と、内村を称賛した。
■0.099点差の大逆転
8月11日(現地時間)に開かれた決勝は、終盤までベルニャエフが独走。最終種目の鉄棒開始時点で、2位の内村と0.901点の大差でトップに立っていた。得意種目である鉄棒に望みを託した内村は、次々と高難度の離れ技を決め着地も完璧。15.800点を叩き出した。続くベルニャエフは14.800点にとどまった。内村の総合得点は92.365点となり、わずか0.099点差の大逆転となった。
■「伝説の男と戦ったなんて、世界最高にクールだ」
Yahoo!SPORTSによると、内村のメダリスト会見では、記者から「わずか0.1ポイント差の勝利です。あなたは審判から同情を受けたと思いませんか?」という質問が出たという。これまでに世界大会を7連覇したという「名声」が審査に影響を与えたのではと疑問視する内容だった。
これに対し、内村は「そんなことは全く思っていない。どんな選手でも公平に審査してもらっていると思っている」と淡々と答えた。
しかし、この質問にベルニャエフが、かみついた。「誰でも個人的な感情は持っているけど、スコアをつけることの公正さは、みんなが知っている。さっきの質問は全く意味がない」と怒りを露わにした。
ウォールストリートジャーナルによると、ベルニャエフは、次のようにも言っていたという。
「コウヘイをハラハラさせるなんて全然予想していなかったから、僕はとても幸せなんだ。このスポーツには、弱い選手なんか誰もいない。(内村航平という)伝説の男と、僕らが戦ったという事実があるだけさ。これは、世界最高にクールなことだと思う。僕らは一緒に、この素晴らしいショーをやり遂げたんだ」