2016.7.5(火)
北川 高嗣氏の投稿をシェア
北川 高嗣
2016年7月5日 ·
どこまで腐っているのか、「原子力ムラ」。
福島第一原発の後始末ももちろんだが、 もう一つの後始末に、「もんじゅ」がある。
現状どうなっているかご存知の方がどれだけおられるだろう。
もんじゅは、誰がどうひっくり返ってみても破綻している。
あの田中俊一規制委員長ですら引導を引き渡したのだ。
具体的に、1万カ所に上る点検ミスが見つかり、 「運用母体を変更すること」が、継続の必須条件とされ、 半年の期限が切られたのだ。
その半年はとうの昔に過ぎた。(引き受け母体などあるはずもないwww)
この検討委員会の委員長は有馬郎人(元東大総長)である。 委員長は、「政治判断に任せる」と投げている。
管轄は、科技庁が移った文科省であり、責任者は、プロレスラーの馳浩文科大臣である。
これ、予定の半年をはるか過ぎた最終決定の日、相当数の記者が集まったそうだが、延期された。その延期された日が、オバマの広島訪問の日だったという。
これが、原子力ムラのやり方だ。
日本は、オバマ来訪に沸き、もんじゅの委員会がどうなったなど、どの一人の国民も知りはしないだろう。それでももんじゅは、生きながらえさせるだけで、1日5000万円年間200億円以上の税金を食いつぶしている。
いくらなんでも自民党議員の間でも、廃炉論が大勢を占めている。 原子力ムラは、責任を回避するためならなんでもするし、どんな約束も破るし、どんな嘘でも平気でつくし、国民の税金など屁とも思っていない。
こういう人たちが、日本を、政界を牛耳っているのだ。
やったね。
今回の選挙では、脱原発は、なんの争点にもなっていない。
待ちに待った、「どうせ忘れる」愚かな国民がついにその正体を露わにしたのだ!
もう、日本国民にもわかったはずだった。
核燃サイクルがなければ、高速増殖炉(もんじゅ)が機能しなければ、六ケ所村で再処理した使用済み核燃料の出口はなくなり、原子力発電を正当化することはできない。
このことを、全てのメルトダウンした福島第一原発を納入し、一銭の賠償金も払わなかったGEのCEOジェフイメルトが、世界に公言したのは、2013年だった。アメリカも2025年の原発で、終焉を迎える。要はアメリカも脱原発するのだ。(フランスもそうだ)
なぜ、3.11当事者国の日本「だけ」が、脱原発できないのか。
こういう腐りきった人たちが、完全に外した人たちが、日本の未来のことを微塵も考えていない人たちが、自分達さえよければそれで良い人たちが、日本を、政界を牛耳っているのだ。
電事連は、「ナトリウム?あんなもん扱えません」と誰も 引き受けるそぶりもない。
規制委は、運用主体を変えろといい、 検討委員会の有馬郎人委員長(元東大総長)は、 「政治判断に任せた」と言っている。
結局この人たちは、アベシのウソとジェスチャーだけを頼りに 生き延びているのである。
Source: http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49049
Shared from Yosuke Alex. Yamashiki :
【写真】 それから20年以上、一度も動いていない。 「もんじゅ」を運転停止に追い込んだナトリウム漏れ事故は、1995年12月8日午後7時47分、2次主冷却系配管室で起きた。