2013.6.20(木)
謹啓、高市早苗さま。
昨日の新聞記事のように何の限定も脚色もないあなた様のナマの発言を聞かせていただきました。 ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
あなたはこうおっしゃいました。 「エネルギー政策に関する発言のすべてを撤回いたします」と。
いやあ、実にすばらしい発言です。
政務調査会のトップをお務めのあなたの発言ですから、これすなわち自民党の政策に関わる最終発言であり、再稼働容認、原発推進を推し進めようとしていた中での一連の発言を全部撤回されるという意味、すなわち、自民党の原発政策の一大転換につながるものだと、肯定的に受け止めさせていただきました。
そうでしょ、「発言のすべてを撤回」とおっしゃったのですから。
え、違うの? じゃどういう意味の撤回発言なのですか? 何の限定もしていないでしょ?
ひょっとして、新聞記事では「電力の安定供給が不安要因だ。原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働中のコストは比較的安い」と語ったとされていますから、これを撤回するという意味ですか?
だとしたら、「電力の安定供給が不安要因とは言えない。原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるわけではないが、稼働中のコストは比較的高い」。。。そういう意味?
はっきりしてよ高市姐。
それとも「“被弾なう”参事官」が言ってた「虚言癖」の方というのは、実はあなたに直接抗議した某森昌子某国務大臣(実名は今週発売の『週刊新潮』参照)ではなく、あなたのことでしたか?
いやあ、そこまで深読みはできませんでした。 思いっきり反省です。
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「福島事故で死者なし」 自民・高市氏が原発再稼働主張 東京新聞 2013年6月18日 自民党の高市早苗政調会長は十七日、神戸市で講演し、原発の再稼働問題について 「福島第一原発で事故が起きたが、それによって死亡者が出ている状況ではない。 最大限の安全性を確保しながら活用するしかない」と述べた。 同時に「原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間はコストが比較的安い。 エネルギーを安定的に供給できる絵を描けない限り、原発を利用しないというのは無責任な気がする」 と指摘した。