2012.11.6(火)
このところ、朝日新聞『プロメテウスの罠』に、南相馬市・南相馬市社協における個人情報開示の記事が載っています。 非常時・大災害時における個人情報について、南相馬市の西浦健康福祉部長が自らの職を賭して開示に踏み切った経緯を追ったものです。 こういう動きがあったのかと今更にして思い知ると同時に、同氏に敬意を表します。 私自身も県の社会福祉審議会で、震災前と震災後の2度、非常時の弾力運用について同旨の発言を行い県に提言したことがありますので、同部長と同じ立場だったら同じことをしただろうと思います。 内閣府のガイドラインがあることを知ったのはずっと後になってのことですが、これとて、法を超えるものではありません。 非常時に災害弱者を救えない(というよりも立ちはだかる)法(条例)とはいったい何なのか。民生委員、あるいは生活支援相談員などがその壁に阻まれ、業務を遂行するのに苦労させられる事態とはいったい何なのか。 現に震災では特養入所者をはじめ障害者、高齢者、児童などに大きな犠牲が生じました。 世の批判、非難を恐れずにあえて申し上げますが、余りに硬直的な個人情報保護法(条例)(及びその運用)は「天下の悪法」だと断じます。